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鮎澤信宏特任助教が2021年度高峰譲吉研究奨励賞を受賞しました

  • 受賞

2021年12月16日

  • 鮎澤信宏 特任助教
    鮎澤信宏 特任助教
  • 鮎澤信宏特任助教(臨床エピジェネティクス)が2021年度の心血管内分泌代謝学会 高峰譲吉研究奨励賞を受賞しました。高峰譲吉研究奨励賞は心血管内分泌代謝学の分野において卓越した業績を有する満45歳以下の研究者で、国内の心血管内分泌代謝学会の発展への貢献が期待できる将来のリーダー候補者に贈られます。

    【受賞した研究について】
    腎臓は尿への食塩の排泄を調節することにより体内の水分量や血圧を正常に保っています。この機能の異常は高血圧の発症に深く関与しています。本研究では、尿への食塩の排泄量を調節する分子の一つであるpendrinがアルドステロンというホルモンの受容体であるミネラロコルチコイド受容体(MR)により調節される仕組みを解明しました。そして、この仕組みが既存の降圧利尿薬による治療に抵抗性の高血圧の形成に関わることを見出しました。この成果により、MRの働きを抑えるMR拮抗薬が、治療抵抗性高血圧の治療において有効な治療になることが示唆されました。

    【受賞のコメント】
    この度は、心血管内分泌代謝学における偉大な先生の名を冠した栄誉ある賞をいただけたこと大変誇りに思っています。高血圧やそれに関連した心血管疾患・腎臓病の原因の解明や治療は、数多くの研究者や医療従事者の努力でこの数十年で進歩を遂げていきました。しかし、依然未解明な部分もまだ多く、より良い治療の開発も望まれています。微力ながら今後もその進歩に貢献できるよう頑張っていきたいと思います。

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