教員着任のお知らせ（2023年4月）
- 先端研ニュース
2023年4月13日
2023年4月1日付で先端研に着任した教員をご紹介いたします。
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航空宇宙モビリティ分野 伊藤 恵理（いとう えり）教授
【着任のコメント】
航空宇宙分野は、人類のモビリティに大きな変革をもたらしています。「空はひとつ」をモットーに、世界の空を駆けながら、航空交通管理（いわば空の交通整理）の学術・研究分野を発展させ、さらには宇宙利用に、そして人間社会に拡張する、航空宇宙モビリティ学を拓きたいと考えています。
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光量子イメージング分野 小関 泰之（おぜき やすゆき）教授
【着任のコメント】
工学系研究科電気系工学専攻から着任いたしました。現在は、光パルスを用いて分子振動を検出し可視化する誘導ラマン散乱顕微法を中心に、レーザー光源や計測システムの構築から生体計測応用まで研究しています。本研究分野は、物理学・化学・生物学の融合により、従来は見ることの難しかった生体内の代謝や複雑な小器官相互作用の解析などを実現するものです。先端研で新しい研究展開ができることを楽しみにしています。
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減災まちづくり分野 廣井 悠（ひろい ゆう）教授
【着任のコメント】
工学系研究科・都市工学専攻より着任いたしました廣井と申します。私は都市防災・都市計画の研究をしておりますが、気候変動や地震活動の活発化などわれわれを取り巻く自然環境が激変していく一方で、これらを受け止める地域社会は人口減少・少子高齢化・低成長に直面しています。このような正解のない問いに向き合い続けながら、30年40年先の都市・社会をどう見据え、どのように希望を創ることができるのか。なかなかの難題ではありますが、理論化や体系化のみに留まらない新しい枠組みの学問領域を探索しながら、これらを解決する手掛かりにしたいと考えております。
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超精密製造科学分野 三村 秀和（みむら ひでかず）教授
【着任のコメント】
生産加工分野の中でも特に超精密加工に関する研究を行い、放射光施設などで使用される極限精度のミラーの開発に取り組んで参りました。我が国の精密なものづくり産業は強く世界をリードしています。先端研では、産官学の連携で実用化を指向した超精密製造技術を開発するとともに、放射光施設SPring-8の強力なX線を利用し、機械加工、放電加工などの基盤加工技術の現象解明に関する基礎研究を行いたいと考えています。
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動物言語学分野 鈴木 俊貴（すずき としたか）准教授
【着任のコメント】
鳥たちの多彩な鳴き声に魅了され、研究者になりました。主な対象はシジュウカラ科に属する鳥類。フィールドでの行動観察や実験を軸として、鳴き声の意味や文法構造の解明に取り組んでいます。最近では、異種間での音声利用やコミュニケーションの発達過程に関しても研究を進めています。従来の動物行動学に認知科学や言語学の知見を積極的に取り入れることで、コミュニケーション研究に新しい展開を作りたいと考えています。
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極小デバイス理工学分野 松久直司（まつひさ なおじ）准教授
【着任のコメント】
ゴムといえば電気を流さない材料の代表格ですが、私の研究室では柔らかく伸び縮みできる電子材料とそれを用いた柔らかい電子デバイスの開発を進めています。従来ガラスのように固くて脆く、異物感の強いエレクトロニクスが、柔らかいぬいぐるみのように親しみを感じやすく、人間生活に馴染むインタラクティブな価値観を獲得することを目指します。先端研の多様な視点にヒントを得て、エレクトロニクスの新しい可能性について探索していきたいと考えています。
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社会連携研究部門 再生可能燃料のグローバルネットワーク 天沢逸里（あまさわ えり）特任准教授
【着任のコメント】
人間活動と地球環境の関係はあまりに複雑で、人間活動による影響を数値化するだけでは解決策は見出せません。先端科学技術研究センターにおいて多様な研究者と出会い、地球規模の課題について分野横断的に議論できるのを楽しみにしています。
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減災まちづくり分野 大津山 堅介（おおつやま けんすけ）特任講師
【着任のコメント】
洪水や台風などの気象系災害は一定程度の予測技術の向上が見られる一方、居住地選択や土地利用は自然災害リスクを鑑みたものとなっていない事例も見られます。安全至上主義に陥らず、災害を受け流せるしなやかな社会を目指して、理論と実践の両面から研究を展開したいと存じます。
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マシンインテリジェンス分野 黒瀬 優介（くろせ ゆうすけ）特任講師
【着任のコメント】
機械学習技術を応用した医療支援システムの開発に関する研究を進めています。私たちは、真に医療にとって価値のあるシステムの開発を行い、機械学習技術を応用することで、これまで明らかになっていなかった医学的な知見の創出を目指して研究を行っています。また、この分野は医学と工学・情報学だけでなく様々な分野の連携が非常に重要となっており、幅広い分野の専門家が所属する先端研の環境をフルに活かして研究を進めていきたいと思っています。
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先端光学素子製造学分野 本山 央人（もとやま ひろと）特任講師
【着任のコメント】
現代科学の急速な進歩を支える光技術には、精密かつ特殊な形状をもつ先端的な光学素子が欠かせません。先端光学素子製造学分野では、X線からテラヘルツまで、ありとあらゆる光からの要求に答えることのできる、先端的な光学素子製造プロセスを開発します。学際的な研究者が集まる先端研において、従来の枠組みにとらわれない異分野融合型の研究開発に取り組んでまいります。
2023年4月11日、東京大学先端科学技術研究センター内のENEOSホールにて、新任の教員たちを迎えるウェルカムセレモニーをハイブリッド形式で開催しました。
- 新任教員へ歓迎の言葉を述べる先端研所長の杉山正和教授
