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UTLCA設立記念シンポジウムを開催

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2023年8月8日

東京大学のLCA(ライフサイクルアセスメント)研究者を結集し、先端科学技術研究者とともに10部局を横断して2023年4月に設立した未来戦略LCA連携研究機構(以下、UTLCA)は、製品やサービスのライフサイクル全体の現在の環境影響を評価する従来のLCAを、未来の持続可能な社会を戦略的に構築するための「先制的LCA」に発展させることに取組んでいます。7月28日(金)、その設立記念シンポジウムが東京大学浅野キャンパスの武田先端知ビル武田ホールで開催されました。会場には約80名が集まり、オンラインでは約210名が参加しました。

シンポジウムでは大久保達也副学長が開会の挨拶をし、東京大学が考えるGXのスコープとUTLCAが担う役割の重要性を話しました。環境省・堀上勝大臣官房審議官、経済産業省・田中哲也大臣官房審議官、日本経済団体連合会・岩村有広常務理事から政策や産業界におけるLCAの取り組みやUTLCAへの大きな期待の言葉をいただき、杉山正和機構長がUTLCAの存在意義と今後の展開を説明しました。その後、UTLCAが連携する国立環境研究所・森口祐一理事による「脱炭素・循環経済に向けたLCAへの期待と課題」と産業技術総合研究所安全科学研究部門・玄地裕部門長による「LCA基盤の維持・管理、開発と課題」の講演がそれぞれ行われました。休憩をはさみ、UTLCAに参画する学内研究者8人によるパネルディスカッション「未来戦略に貢献する先制的LCA」では互いの研究に対する発見があり、今後の連携した研究活動への大きな布石となりました。最後に、本学グローバル・コモンズ・センターの石井菜穂子ダイレクターが、地球規模課題解決へのUTLCAへの期待の言葉を述べ、そのための関係者の連携を呼びかけ閉会しました。

UTLCAは学内部局横断的に研究を推進し、また、学内の先端科学技術研究グループ、学外のLCA研究機関、企業、行政等とも連携し、成果の社会実装を目指します。

    UTLCAの意義について話す杉山機構長

    UTLCAの意義について話す杉山機構長(左奥)

パネルディスカッションでモデレータを務める醍醐市朗准教授とパネリストのUTLCA研究者たち

パネルディスカッションでモデレータを務める醍醐市朗准教授(左)とパネリストのUTLCA研究者たち

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