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吉本英樹特任准教授が展示会「DAWN」を開催

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2023年8月24日

2023年8月3日~7日、先端アートデザイン分野の吉本英樹特任准教授が渋谷の「elephant STUDIO」にて展示会「DAWN」を開催しました。

今回の作品は、先端研と連携協定を結び、日本の金箔の98%以上を生産する石川県金沢市に本社を置く箔一との共同研究*により、熟練した職人の手業によって生産・貼り合わせられた箔に、先端的なレーザー加工装置によって極めて微細なメッシュ状の穴開け加工が施され、透過する光と箔が生み出す新しい表情が、アート作品として具現化されました。箔技術が加賀藩に伝わって以来、400年以上続く金沢箔の歴史の中で、過去には無かった箔と透過光の新しい関係の発明となりました。

本作のタイトルでもある「DAWN(夜明け)」には、伝統工芸の歴史に新たな1ページを刻みたいという思いが込められました。その夜明けをさらに高次の宇宙から見返したような情景、恒星と惑星が織りなすような光の情景が表現されています。

【吉本特任准教授のコメント】
先端研と石川県にご支援をいただき、数千年という金箔の歴史の中において全く新しい、そして美しい、箔と光の表現を開拓することができました。応援していただいた皆様、また共同研究パートナーの箔一さんには、改めて深く感謝しております。展示会も非常にたくさんの方々にお越し頂きました。日本が世界に誇る伝統工芸と、現代的な技術の掛け合わせという領域には、大きなポテンシャルを感じています。この先も数百年、数千年という単位で文化を途切れずに紡いでいくためには、常に、新しいこと、先端にチャレンジしていくことが必要だと思いますし、それと伝統は、逆ではなく、むしろ、同じことを意味するのだろうと思っています。新しいことにチャレンジするから、未来に繋がり、残り、伝統になっていくのです。今後も、この領域の探究を続けていきたいと思います。
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  • レセプションで作品を鑑賞する人々
  • レセプションで作品を鑑賞する人々
  • 前日に開催されたレセプションパーティー
  • 前日に開催されたレセプションパーティー
*本事業は2022年に、先端研の研究者と石川県企業との共同研究を、先端研・石川県・公益財団法人石川県産業創出支援機構が共同で支援する「東京大学先端科学技術研究センター共同研究創出支援事業」に採択され、共同研究が始まったものです。
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