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定年退職の教員よりメッセージ

  • 先端研ニュース

2023年3月31日

2023年3月末で定年退職を迎えた教員よりメッセージをご紹介します。

  • 神崎亮平教授
  • 生命知能システム分野 神崎亮平教授

    ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。時の移ろいは早く、65年の歳月は記憶のうちに保たれ、いつの時にも瞬時にたどり着き、その時の光景やかかわった方々の姿や声、香りを想いうかべます。たくさんの方との出会いがあり、なんと多くの不義理をしてきたものかとこころで詫びる日々の中、退官の日を迎えました。

    先端研には2006年に情報理工学系研究科の知能機械情報学から着任し、自身の生物知能に関わる研究もさることながら、11年にわたり戦略会議にそしてその間、副所長や所長を務めさせていただき、世間とのかかわりを深める時となりました。これまでの道のりを振り返れば、多くの方との関係から育てられてきたことをつくづくと想い、良いときも悪いときにも伴走いただけた神崎研、そして先端研の皆様には感謝の念がたえません。

    淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。これはモノは消えても築かれた関係は消えることなく永くつながっていくということかと思います。先端研には一員として関われた縁をこころより感謝し、退官のごあいさつとさせていただきます。皆様、ありがとうございました。


  • 平尾雅彦教授
  • ライフサイクル工学分野 平尾雅彦教授

    先端研に着任したのは1996年の工学系研究科着任から26年目の昨年4月で、定年退職まで残り僅か1年というタイミングでした。先端研を主管部局とする「未来戦略LCA連携研究機構」(UTLCA)と「先制的LCA社会連携研究部門」の立ち上げに奔走し、退職翌日の4月1日に立ち上がる目処をつけることができました。この間、多くの事務職員、教員の皆さんにひとかたならぬご支援をいただき、心から御礼を申し上げます。

    私が専門とするライフサイクル工学は、プラネタリバウンダリ(地球の限界)の視点を持って、持続可能な産業システムや社会システムを創る学問分野であり、異分野融合と社会連携による共創が欠かせません。このような研究を展開するには、先端研が最適の組織だと今は確信を持っています。

    退職後もしばらくの間、芽を出したばかりの機構の成長のお手伝いをさせていただきます。これからは先端研の皆さんとの連携にも期待しています。引き続きよろしくお願いします。

3月22日には、2022年度で先端研を離れる教員、事務職員を送り出すフェアウェルセレモニーをENEOSホールで開催しました。定年退職を迎えた生命知能システム分野の神崎亮平教授、ライフサイクル工学分野の平尾雅彦教授、異動で離れる代謝医学分野の酒井寿郎教授らがそれぞれ登壇し、先端研での研究や思い出を語りました。

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