日本工学アカデミーの事業表彰を牧原出教授と熊谷晋一郎准教授が受賞

2023年6月2日、東京大学 先端科学技術研究センターの牧原出教授がプロジェクトリーダーを、熊谷晋一郎准教授が副リーダーを務める、インクルーシブなSTEM研究環境の構築プロジェクトが日本工学アカデミーの事業表彰を受賞しました。
 

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• 牧原出教授（政治行政システム分野）のコメント

  このたび日本工学アカデミーの会員が選ぶ報告書賞として、「インクルーシブなSTEM研究環境の構築」が受賞しました。受賞理由は、「当事者の現状、意見を集約、提出先毎に整理、時間軸を含めて要望し、受け取った側の優先順位付けの参考となるようにも工夫されており、我が国では前例のない報告書。早期社会実装への期待大」です。こちらは会員として私がリーダーとなっていますが、実質的には熊谷晋一郎先生主導のプロジェクトです。最初に熊谷先生からこのテーマについて、政策へと展開できないかというお話があり、文科省や政治方面にアピールする前に、先端研と連携しているアカデミーでの政策提言プロジェクトに採択して頂きました。先端研とアカデミーは深く連携しており、その成果が今回の受賞につながりました。今後ともこうした連携を推進していきたいと思います。

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• 熊谷晋一郎准教授（当事者研究分野）のコメント

  このたび、STEM分野で障害のある研究者が活躍できる環境を整備するために必要な対策をまとめた、日本工学アカデミー報告書「インクルーシブなSTEM研究環境の構築」が、日本工学アカデミー「会員が選ぶ報告書賞」を受賞いたしました。

  この報告書は、政治行政システム分野の牧原出先生と、インクルーシブ・アカデミア・プロジェクトに参画する並木重宏先生、綾屋紗月先生、熊谷が中心となり、同プロジェクトの実施過程や、学内外の有識者の皆様との議論を通じて見えてきた課題をまとめたものになります。

  障害のある研究者本人の視点を中心に、障害インクルーシブなSTEM研究環境にはどのような意義があるかを整理したうえで、実態を概観し、その実現に向け、産官学の観点から、学協会、大学、企業、国のそれぞれが今後数年間のうちに行うべきことのロードマップを描けたことには、大きな意義があったと感じています。

  多くの皆様に、本報告書を手にとっていただき、提言の実現に向け、ご所属の学協会や大学などでのアクションを通じて、ご協力をいただけますと心強く思います。

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