1997年3月
東京工業大学大学院情報理工学研究科計算工学専攻修了
2000年3月
東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻単位取得
2000年4月
東京大学先端科学技術研究センター助手
2005年10月
東京大学先端科学技術研究センター特任助教授
2006年4月
東京大学駒場オープンラボラトリー特任助教授
2007年4月
東京大学駒場オープンラボラトリー特任准教授
当研究室では、高度情報化社会が安心して依存できる高品質計算システム/ネットワークの実現を目指し、非同期事象駆動原理による並列分散計算システムの建設、論理レベルから物理レベルまで多様なシステム階層を統合するフォールトトレランス技術の確立、並びに低消費電力高性能計算システムのアーキテクチャに関する研究を行っている。
- 非同期計算システムに関する研究
素子が高速化しシステムが大規模化するに伴って配線遅延が支配的になるため、クロック分配を要する非同期システムには性能及び信頼性に明らかな限界が存在する。クロックを用いず事象生起の因果関係のみを駆動原理とする非同期並行計算システムの設計論を確立するため、事象駆動型非同期VLSIシステムに適した超高性能アーキテクチャの開発、ヘテロタイミング型VLSIの設計方法論、非同期プロセスの上位記述からの回路生成アルゴリズムの研究を行っている。
- 計算システムのフォールトトレランスに関する研究
計算・情報システム/ネットワークを構成する要素にいつかフォールト(故障原因)が生じることは避けられず、フォールトが生じてもシステム全体としては障害を引き起こさない「フォールトトレランス」の実現が重要となる。そのシステム設計論を得るため、多様なシステム階層におけるフォールトモデルの検証、フォールト検出/診断/隠蔽手法、システム再構成/回復アルゴリズム、冗長・分散化に基づく設計方法論を研究している。
- 低消費電力高性能計算システムに関する研究
計算物理学、気象予報、バイオインフォマティクス等の大規模科学技術計算では、非常に高性能な計算システムが求められているが、冷却等の実装上の問題から低消費電力であることも求められている。この高性能と低消費電力という二つの相反する要求を満たすために、アーキテクチャからデバイスまでの技術を融合し、コンパイラとアーキテクチャの協調最適化手法も用いたプロセッサの開発、さらにそのプロセッサを数千台規模で結合させることで極めて高い処理能力を達成する超並列計算システムの実現に関する研究を行っている。