私たちの研究室では、生活習慣病の成因解明と治療法の基礎研究に挑んでいる。特に、最近では「脂肪細胞」の分化に焦点をおき、ChIP on Chip、トランスクリプトーム、プロテオミクスの大きく3つの網羅的解析手法を用い、脂肪細胞分化におけるダイナミックなエピゲノムとシグナルの変化、そして転写因子相互作用の解析を進めている。ゲノム解読から、人間の遺伝子3万個のアウトラインが明らかになった今日、栄養分の転写にかかわる統合機構を系統的に進め、生活習慣病と老化の病態を「Wntシグナルが細胞分化や老化に果たす役割」や「カロリー制限と転写調節」などの概念のもとに、シグナルを重層的に解析し、生活習慣病に対する新たなパラダイムを築き上げたいと考えている。