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特任准教授
和田 洋一郎
Project Associate Professor WADA, Youichiro
システム生物医学
Office
4号館310号室
研究分野:
血管システムにおいて重要な役割を果たす内皮細胞が、低酸素、変成脂質、炎症刺激などの環境に適応するメカニズムを有していることは、マイクロアレイを使って網羅的に遺伝子発現を比較することによって明らかになっています。そして、虚血性心疾患の原因となる動脈硬化などの疾患は、この適応現象が破綻することによって引き起こされると考えられます。近年クロマチン免疫沈降と超高速遺伝子シークエンシングの組み合わせによって、この背景には遺伝情報をコードしているデオキシリボ核酸(DNA)がヒストン 蛋白に巻き付いてできた染色体のダイナミックな変化が起こっている事がわかりつつあります。私達も、DNAからリボ核酸(RNA)を作り出す、“転写”を担うRNAポリメレースが遺伝子上に結合する場所を網羅的に観察しています。
その結果、従来大腸菌で語られていたRNAポリメレースがDNAの上を滑りながらコピーを作っていくモデルではなく、ほ乳類ではRNAポリメレースが沢山集まっている“工場”にDNAが取り込まれてRNAが作られるというモデルを提唱しています。そして、この“転写ファクトリー”の実体を明らかにすること、そして細胞の中心にある細胞核内で遺伝情報を巧妙に詰め込んだ染色体が刺激に応じて示す挙動を明らかにすること、という問題に取り組んでいます。私達は様々な領域、国籍の研究者と力を合わせて、解像度の高い顕微鏡でもいまだ見ることができない生命現象の根源的な世界に、最新の実験手法 と情報処理の力で挑んでいます。
関連記事:
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「RNAの生成過程に関する新たな発見をScience誌がEditor's Choiceで紹介」
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