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大見出し 人間が持つ五感情報を取得・蓄積・表現する
一連の技術と表現方法の確立

五感情報通信プロジェクト
プロジェクトディレクター・教授 廣瀬 通孝
五感情報通信技術とは、これまで視覚や聴覚のみに限定されてきた人間とコンピュータとのインタフェースチャネルを、われわれの感覚全体へと拡張しようとする技術のことです。一般に五感とは、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚をさしますが、本プロジェクトでは感覚全体という意味で用いています。また5つの感覚を個別にとらえるだけでなく、複数の感覚の相互作用や干渉も積極的に考慮していくという立場も取っています。たとえば、色から温度を連想したり、味覚と嗅覚の境界があいまいであったりと、感覚は統合されてはじめて大きな意味を持つ場合が多いからです。
関連する話題としては、いわゆるバーチャルリアリティ技術などに代表される、感覚合成の技術があります。たとえば、五感情報を電子メディアで扱うためのディスプレイの開発や、センサ入力を感覚量に結びつける人工感覚の開発が代表的な研究のひとつです。
また、さまざまな五感情報をコンピュータ上で統一的に取り扱うことができる基本ソフトウェアの構築も重要な話題であり、さらにはその上で実行されるデータビジュアライゼーションなど、感覚応用システムの構築も行う必要があるでしょう。
このような多様なインタフェースデバイスを通信技術と結合することにより、より豊かなコミュニケーション環境を創出することが可能になります。そのためには、人間の持つさまざまな感覚に訴えかける新しい技術や表現手法の確立が重要です。
この分野は典型的な境界領域です。研究を行う上では、工学技術分野のみならず、心理学、生理学、芸術、社会学など、広範な分野の融合が必要となります。本プロジェクトを推進する中核的な研究室は岩井研究室、伊福部研究室、廣瀬・広田研究室ですが、それぞれの得意分野に応じて、あるときは独立に、あるときには協力して研究を行っています。
社会の熟成化が進展し、産業活動のみが社会のすべてではなくなりつつある現在、本プロジェクトの効用は少なくないと確信しています。
五感情報通信 プロジェクトディレクター・教授 廣瀬 通孝
特任助手
黒木 速人
特任助手
山下 淳(2005年3月31日まで)
特任助手
鈴木 康広


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