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略歴
1993年 3月
東北大学大学院理学研究科地球物理学専攻博士前期課程修了

1993年 4月
株式会社三菱総合研究所 研究員

2000年 8月
ハワイ大学国際太平洋研究センター リサーチアシスタント

2006年 2月
ハワイ大学海洋地球科学技術学部気象学科博士課程修了

2006年 3月
海洋研究開発機構 地球シミュレータセンター 研究員

2014年 3月
海洋研究開発機構 アプリケーションラボ 主任研究員

2016年 7月
東京大学 先端科学技術研究センター 特任准教授
研究分野
大気と海洋の相互作用、特に、海洋の持続的な変動とその大気への影響過程は、季節よりも長い時間スケールでの気候変動予測にとって重要である。私はこれまで、地球シミュレータ上で海洋循環や大気海洋結合系の数値実験を行い、中緯度域の海洋、特に黒潮や黒潮続流などの西岸境界流と呼ばれる幅の狭い全球屈指の海流が、海洋から大気への膨大な熱放出を通じて上空を通過する低気圧活動 (ストームトラック活動度) を維持していること、 また西岸境界流の数年〜十年スケールの変動が、ストー ムトラックに伴う南北熱輸送の変調を通じて大規模な大気循環の変動を励起し得ることを示してきた。今後は、「北極研究推進プロジェクト」や「ベルモント・フォーラム」などの国内外の共同研究プロジェクトへ貢献しながら、さらに広い視点で熱帯や極域間との相互作用を考慮した上での中高緯度における気候シグナルの伝播過程を解明し、日本を含む中緯度域における気候変動の季節〜十年時間スケールの気候変動の理解を深めるとともに、その予測の精度向上に資する研究を行ってゆきたい。