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アメリカ国立ヘレン・ケラー・センターに長期出張中の福島智教授に聞く
[ 2011/01/07 ]

福島智教授は昨年秋から約1年間の予定で米国に長期出張中です。年末年始に一時帰国していた福島教授にアメリカでの様子をうかがいました。
若い頃から海外留学が夢だったので今回、このような形でアメリカに長期滞在できることはとても嬉しいです。この3ヶ月は生活のセットアップや先方のスタッフなどとの関係の構築に時間を割いてきましたが、ようやく落ち着いてきました。
今回の米国滞在の主な目的は、アメリカにおける盲ろう者施策の実情を調査・研究することで、その核となるのがアメリカ国立ヘレン・ケラー・センター(Helen Keller National Center)です。同センターはヘレン・ケラーが亡くなった翌年の1969年にアメリカ合衆国政府と各州政府の資金により開設されました。余談ですが、渡米した2010年はヘレン・ケラー生誕130周年で私自身にとっても盲ろう者になってちょうど30年にあたり、不思議な符合を感じます。
このセンターでは常時、30-40名の盲ろう者を受け入れてプロの熟練したスタッフが様々な訓練を行います。いわゆる盲ろう者のためのリハビリセンターですね。対象は青年から大人まで。各個人が目標を設定し、多様な訓練を組み合わせてその到達度を自己評価するようなプログラムもあれば、視力を失い加齢で聴力も衰えてしまった高齢者向けのものもあったりと工夫されています。テクノロジー(支援技術)とカウンセリング(心理学)がうまく組み合わさったプログラムです。
ニューヨークの中心部から電車で約50分程度の郊外にあるセンターへ通いながら、インタビューなどを通してセンターのことをより深く知ろうという計画です。元職員がコーディネータとしてアメリカ手話の通訳や、インタビュー相手のアポ取りなどをしてくれるので非常に助かっています。自分で一生懸命英語のメールを書いても、なかなか返事が来なかったりしますから。現時点ではまだ予備インタビューの段階で、所長や幹部、各課のリーダーや一部の学生など広く浅く話をきいています。今後、インタビューを繰り返して内容を深めていく考えです。また、職業訓練などテクノロジーを駆使している現場なども訪れるつもりです。
また、このほどニューヨーク州北部にあるロチェスター工科大学に在外研究者として受け入れていただくことが正式に決まりました。この大学には聴覚障害の学生が多く、また、ヘレン・ケラー・センターとの結びつきも強い大学ですので、米国における盲ろう者問題への取り組みを、高等教育における支援の観点からも調査・研究したいと思っています。
ヘレン・ケラー・センターを調査する動機は大きく二つあります。ひとつは、将来、日本でも、国内と主にアジア地域での盲ろう者福祉の推進拠点となるような「日本版ヘレンケラーセンター」を発足させるための、予備的な調査・研究と情報収集。そしてもうひとつは、東京大学における私自身の教育・研究活動の深化をめざすということです。今年で東京大学に赴任して丸10年になります。これまで様々な研究プロジェクトを立ち上げまた推進してきましたが、節目のときを迎えてもう少し教育に力を入れたいなと思ったことにあります。もちろん、研究活動はこれからも続けますが、アメリカでの経験や調査・研究を踏まえて何か新しいことが出来るといいなと思っています。
まだアメリカを語れるほどではありませんが、光と陰のコントラストが強いなという印象です。非常に恵まれている人もいれば寒空の下、障害者が物乞いをしていたりする。日本でそのようなことはありません。アメリカのスピリッツや柔軟性には学びつつ、日本の文化や伝統がいかに素晴らしいかを実感しています。
それにしてもこの3ヶ月、アメリカで太ることを覚悟していたのですが、幸いなことに体型は保っています。センターに行く電車に乗るために駅まで歩いて30分かかること。加えて、アメリカには、私にとっておいしいお酒があまりなくて。お正月は日本酒や焼酎をいっぱいいただきました(笑)。
(インタビュー実施日:2011年1月6日)
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NYの盲ろう者交流会にて、盲ろう女性マリカとおしゃべり
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ITセミナーに参加
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LIRR(センターに行く時に乗る電車)車中にて
LIRR(センターに行く時に乗る電車)車中にて
 センターのロビー、「ヘレンケラーとサリバンの絵」とクリスマスツリー、言語通訳者、コーディネーターのステーシーとともに
センターのロビー、「ヘレンケラーとサリバンの絵」とクリスマスツリー、言語通訳者、コーディネーターのステーシーとともに

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