研究者一覧

  • 特任准教授Project Associate Professor
  • 丸茂 丈史MARUMO Takeshi
  • 臨床エピジェネティクス 寄付研究部門
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略歴

   
1990年 3月 慶應義塾大学医学部卒業
1990年 4月 慶應義塾大学大学院博士課程医学研究科腎臓内分泌内科
1996年 1月 フランクフルト大学生理学研究員(フンボルト財団助成)
1998年12月 稲城市立病院内科医長
2002年11月 東京大学医学部腎臓内分泌内科特任助教
2011年11月 杏林大学医学部薬理学講師
2012年12月 東京大学先端科学技術研究センター特任講師
2015年 5月 東京大学先端科学技術研究センター特任准教授
2019年12月 転出

研究分野

生活習慣病に対してこれまでに多くの降圧薬、抗糖尿病薬が開発されてきていますが、生活習慣病によって引き起こされる心血管病、慢性腎臓病はいまだ増加し続けて大きな医学的・社会的負担となっています。生活習慣病とその合併症の臨床上の問題は、一度罹患すると元に戻すことが難しく進行性であることです。こうした進行性病態の源にエピジェネティック異常が存在すると考えています。エピジェネティック機構はDNAメチル化やヒストン修飾によって遺伝子発現を調節するしくみです。DNAメチル化を中心としたエピジェネティックな情報は、細胞が分裂したのちも次の世代の細胞に引き継がれるため、一度糖尿病や高血圧によって乱された異常は細胞の記憶に残り、次第に蓄積して臓器が進行性に機能不全に陥っていくと考えられます。
DNAメチル化は細胞種ごとにパターンが全く異なるので、腎臓のような複雑な臓器全体の解析では各構成細胞と浸潤してくる細胞や増殖する線維芽細胞の総和しか捉えられません。そこでセルソータを用いて構成細胞ごとに解析を進めています。腎臓を細胞ごとにバラバラにして近位尿細管分画を分取し解析すると、腎臓の中でも輸送体や転写因子などで近位尿細管特異的に脱メチル化されて発現している遺伝子があることがわかりました。たとえば糖輸送体Sglt2は近位尿細管で選択的に脱メチル化されています。さらに、糖尿病で生じる腎臓のDNAメチル化異常は、治療抵抗性を示すことがわかってきました。こうしたエピジェネティック異常とその成立メカニズムを解き明かすことにより新たな診断・治療法への手がかりが得られるのではないか考えて研究を進めています。

キーワード

糖尿病、高血圧、慢性腎臓病、エピジェネティクス

関連情報

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