研究者一覧

  • 准教授Associate Professor
  • 白崎 善隆SHIRASAKI Yoshitaka
  • 光量子イメージング 分野
E-mail
shirasakig.ecc.u-tokyo.ac.jp
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略歴

2004年 4月 日本学術振興会 特別研究員DC
2007年 3月 早稲田大学理工学研究科博士後期課程 修了
2007年 4月 かずさDNA研究所 プロジェクト研究員
2009年4月 理化学研究所 免疫・アレルギー科学総合研究センター / 統合生命医科学研究センター 基礎科学特別研究員 / 研究員
2014年 11月 東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 特任助教
2017年 10月 科学技術振興機構 さきがけ研究者(専任)
2019年 4月 東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 特任助教
2020年 4月 東京大学大学院薬学系研究科 特任助教
2023年 8月 東京大学先端科学技術研究センター 准教授

研究分野

私たちは、細胞の生命活動を理解するために、最新の光制御技術とマイクロ流体技術を駆使した顕微鏡ツールを開発しています。

Live-Cell Imaging of Secretion activity (LCI-S):このツールでは、抗体を使ったサンドイッチ蛍光イムノアッセイと全反射蛍光観察顕微鏡を組み合わせ、細胞から分泌される物質をリアルタイムで観察します(図1上)。

Time-Dependent Cell-State Selection (TDCSS):このツールでは、細胞の変化(例: 活性化や細胞死)をリアルタイムで追跡して特定の状態に至った細胞を見つけ出し、採取して遺伝子発現を調べます。これにより、細胞の状態を制御する遺伝子を詳しく調べることができます(図1下)。

例えば、LCI-Sは細胞が死ぬ際に発するメッセージを可視化することができます。ウイルスや細菌に感染した細胞は、制御された細胞死を引き起こし、炎症関連の分子(Damage-Associated Molecular Patterns:DAMPs)を細胞外に放出します。しかし、DAMPsが具体的にどのように細胞から出てくるのかはまだ解明されていません。LCI-SはDAMPsの放出と細胞の状態を同時に観察できるため、制御された細胞死の仕組みの解明に貢献します(図2)。 また、LCI-Sは分泌を伴う免疫細胞の活性化を追跡することができます。免疫細胞はサイトカインなどのタンパク質を分泌することで免疫システムの機能を調整し、体の健康を維持しています。LCI-Sは数日にわたって免疫細胞の分泌活動を追跡し、病態の層別化や、TDCSSによる活性化制御遺伝子の発見を可能にします(図3)。

  • 顕微鏡ツール(LCI-SとTDCSS)
  • 図1:顕微鏡ツール(LCI-SとTDCSS)
  • 細胞死に伴うメッセージ分子放出の可視化
  • 図2:細胞死に伴うメッセージ分子放出の可視化
  • 生きた細胞のメッセージ分子分泌の可視化
  • 図3:生きた細胞のメッセージ分子分泌の可視化

受賞

  • 2015年10月 2015年日本オーストラリア細胞死ミーティング ベストポスター賞
  • 2019年 9月 JSEV2019 口演奨励賞

キーワード

光制御技術、マイクロ流体制御技術、顕微鏡ツール

大学院・専攻

  • 工学系研究科 先端学際工学専攻

関連情報

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