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令和7年度工学系研究科先端学際工学専攻秋季入学式を挙行

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2025年10月22日

10月1日(水)、駒場IIキャンパスENEOSホールにて、令和7年度工学系研究科先端学際工学専攻秋季入学式が挙行されました。

はじめに、先端学際工学専攻常務委員会委員長の角野浩史教授より祝辞が述べられました。角野教授は、地球規模で複雑化する現代社会の課題――気候変動、エネルギー安全保障、持続可能な発展など――に取り組むためには、革新的な発想と分野横断的な協働が不可欠であると語りました。自身の地球化学研究を例に、火山ガスの変化から火山活動の活発化を検知することはできるが、それを実社会における防災やリスク軽減に応用するには、研究分野を越えた学際的な連携が欠かせないと強調しました。さらに、理工系・社会科学・人文科学・芸術など多様な分野の研究者が共に学ぶ本専攻の環境を最大限に活かし、専門性を深めながら広い視野を育むよう学生たちに呼びかけました。角野教授は最後に、学生一人ひとりが人類社会の複雑な課題の解決に貢献できる研究者へと成長することを願い、祝辞を締めくくりました。(原文英語)

続いて、先端科学技術研究センター(先端研)の杉山正和所長より祝辞がありました。杉山所長は、博士課程での研究の過程を「地中深くにトンネルを掘り進めるようなもの」と例え、専門分野を深く掘り下げる努力と同時に、周囲の世界や他分野の研究、社会の動向にも目を向ける姿勢の重要性を説きました。研究者には高度な専門知識だけでなく、成果を社会へ伝え、他者の声に耳を傾ける「対話力」や「共創力」が求められると述べ、学際的な協働を通じて持続可能な未来を切り拓いていく研究者を目指してほしいと学生にエールを送りました。また、研究の成果を社会と共有し、多様な人々とつながりながら、新たな価値を創造する力を養うことの大切さを強調し、祝辞を締めくくりました。(原文英語)

角野浩史常務委員

入学者に祝辞を贈る東京大学 大学院工学系研究科 先端学際工学専攻
角野浩史常務委員

杉山正和所長

入学の祝辞を述べる東京大学先端科学技術研究センター 杉山正和所長

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