1. ホーム
  2. ニュース
  3. プレスリリース
  4. 障がい児の学習・生活支援のための ICT活用事例報告書を発行~「魔法のプロジェクト2021 ~魔法のMeasure~」の協力団体の実践研究事例を公開~

障がい児の学習・生活支援のための ICT活用事例報告書を発行
~「魔法のプロジェクト2021 ~魔法のMeasure~」の協力団体の実践研究事例を公開~

  • プレスリリース

2022年3月30日

ソフトバンク株式会社
東京大学先端科学技術研究センター

ソフトバンク株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員 兼 CEO:宮川 潤一)と東京大学先端科学技術研究センター(所在地:東京都目黒区、所長:神崎 亮平)は、2021年4月から1年間実施した、障がい児※1の学習・生活支援を行う実践研究プロジェクト「魔法のプロジェクト2021 ~魔法のMeasure(メジャー)~」※2の成果をまとめたICT活用事例報告書(以下「本報告書」)を発行しました。本報告書は、本日から「魔法のプロジェクト」のウェブサイト(https://maho-prj.org/別ウィンドウで開く)で公開しており、障がい児の学習・生活支援におけるICT(情報通信技術)の具体的な活用方法やその効果について紹介しています。

本報告書について

1. 概要
本報告書では、タブレットや人型ロボット「Pepper」※3、スマートスピーカーなど、ICTの活用によって障がい児の学習や生活をどのように支援できるかについて、「魔法のプロジェクト2021 ~魔法のMeasure~」の協力団体が取り組んだ実践研究事例をまとめています。2021年度版は、新型コロナウイルス感染症の影響で学校が分散登校や遠隔授業になった際に、教員たちがICTなどを活用し、さまざまな工夫により授業や宿題を行った実践例や、新たに得た学び方の知見を収録しています。

2. 入手方法
「魔法のプロジェクト」のウェブサイト(https://maho-prj.org/別ウィンドウで開く)からダウンロードできます。

3. 紹介事例
本報告書で紹介する障がいに合わせたICT活用事例の一部は、下記の通りです。その他の事例や詳細については、上記ウェブサイトからダウンロードしてご覧ください。

・「高校受験への備え」(香芝市立香芝中学校)
紙に印刷された文字の読み取りが難しく、書くことにも困難がある生徒は、小学生の時から学習時に音声ペン※4を利用しています。しかし高校受験における合理的配慮※5では、音声ペンの利用が難しいことが想定されるため、音声ペンの利用ができない場合は問題文を読み上げる人を配置するなど、準備を進めています。(テーマ:学習「学習障がい」)

・「歌声を聞いて欲しい」(山梨県立あけぼの支援学校)
肢体不自由があり、音楽が好きで絶対音感を持つ生徒が「人前で歌いたい」という希望を実現するため、ボーカロイドや作曲ソフトを活用して作曲を行い、コンサートへの出演を実現しました。(テーマ:生活・学習「音楽・余暇活動」)

・「出来るを広げる」(大分県立別府支援学校)
ある生徒は、不安感が強いことから環境の変化に弱く体調を崩しがちで、小集団での活動が難しく、限られた場所や人としか活動ができませんでした。こうした中、環境の変化が生徒の体調に及ぼす影響を教員が観察してサポートすることで、遠隔での把握などから活動できる範囲や生徒が参加できる活動を広げていきました。(テーマ:生活「不安障がい」)

ソフトバンクと東京大学先端科学技術研究センターは、今後も最新のICTを活用して、学習や生活、就労に対して困難を抱える児童・生徒や学生などが自身の持てる力を引き出すことを支援するとともに、特別支援教育にICTを活用する能力を有する教員の輩出と実践研究成果を普及させる活動に取り組み、障がい児の社会参加の機会促進を目指します。

  • ※1 認知やコミュニケーションに困難のある障がい児、自閉症、読み書き障がい、知的障がい、肢体不自由、 聴覚障がいなどを含みます。障がいの種別は問いません。
  • ※2「魔法のプロジェクト2021 ~魔法のMeasure(メジャー)~」の協力団体は、2021年4月27日付のソフトバンク株式会社のプレスリリース「障がい児の学習・生活支援を行う『魔法のプロジェクト2021 ~魔法のMeasure~』の協力団体を選考」別ウィンドウで開くをご覧ください。
  • ※3 ソフトバンクロボティクス株式会社が運営する「Pepper 社会貢献プログラム ソーシャルチャレンジ」の一環として、社会課題解決支援のためにこのプロジェクトに無償貸与された人型ロボット「Pepper」を活用しています。
  • ※4 音声ペンとは、紙面に印刷されたコードを読み取り、音声を再生するペン型の機器です。
  • ※5 障がいのある方の人権と障がいのない方の人権が同じように保障され、教育や就業、その他の社会生活において平等に参加できるように、それぞれの障がい特性や困り事に合わせて行われる配慮のこと。
  • SoftBankおよびソフトバンクの名称、ロゴは、日本国およびその他の国におけるソフトバンクグループ株式会社の登録商標または商標です。
  • その他、このプレスリリースに記載されている会社名および製品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。
ページの先頭へ戻る