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谷内江 望 准教授が令和2年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰「若手科学者賞」を受賞

  • 受賞

2020年4月7日

合成生物学 分野の谷内江望准教授が、令和2年度科学技術分野の文部科学大臣表彰「若手科学者賞」を受賞をされました。 若手科学者賞は、我が国の科学技術分野において、萌芽的な研究、独創的視点に立った研究等、 高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研究者に対し贈られるものです。

<受賞した研究について>
【受賞業績名】
DNAへの情報記録による分子および細胞計測技術の開発研究

【研究内容】
発生や悪性腫瘍の形成など、哺乳動物の生命システムは複雑で多様な分子プロファイルを持つ細胞とそれらが協奏する集団の進展によって支えられています。これまでに谷内江准教授の研究チームは、細胞のふるまいや、細胞内分子のふるまいを経時的に細胞内の人工的なDNAのテープに記録していくような遺伝子回路の開発を進めてきました。この「DNAイベントレコーディング」と呼ばれる次世代の研究分野は、動物個体のそれぞれの細胞の時系列状態変化を全て記録して、後で記録された過去の状態ヒストリー情報を動物個体からまるごと取り出せるような革新的技術を生み出す可能性があります。現在研究チームは哺乳動物の全身発生系譜の解明などをはじめとした研究に取り組んでいます。

<受賞コメント>
今回受賞致しました研究テーマは未完ではありますが、小さなトピックにまとまらずに、大きく生物学の視点を転換させるようなものにしようとしています。研究室に集まった素晴らしいメンバーや共同研究者の方々とビジョンと技術の樹を育てて参りました(大きくなってきました)。研究室では全てのメンバーが聡明な頭脳、健康的な意志、力強い駆動力の一つ以上を発揮しており、いつも感謝しています。また既存のディシプリンにとどまるのではなく、常に世界を切り拓こうとする先端研という意志の中で大きな安心感を持って研究を推進できており、これが私達の成長の大きな原動力であることに疑いはありません。

谷内江准教授

受賞した谷内江望准教授

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