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ICTを活用してインクルーシブ教育支援を行う「LEARN with ソフトバンク~魔法のプロジェクト2024~」の協力団体を募集

  • お知らせ

2024年1月31日

~国内の自治体、教育委員会および学校で、ICT機器を活用するためのレクチャーなどを開催~

ソフトバンク株式会社と東京大学先端科学技術研究センターに設置されている寄付研究部門「個別最適な学び研究」は、ICT(情報通信技術)を活用して学習に困難を抱える子どもたちの学習・生活支援を行う「LEARN with ソフトバンク~魔法のプロジェクト2024~」(以下「魔法のプロジェクト」)の協力団体の募集を、2024年2月1日に開始します。「LEARN別ウィンドウで開く」は、東京大学先端科学技術研究センター寄付研究部門「個別最適な学び研究」が行う未来型のダイバーシティー教育のモデルを提案および実証するプログラムで、2024年度は同プログラムと連携した取り組みを進めます。

文部科学省が「通常の学級に在籍する障害のある児童生徒への支援の在り方に関する検討会議報告」を2023年3月に公表するなど、障がいの有無にかかわらず全ての子どもが可能な限り同じ場で共に学ぶための環境整備や、よりインクルーシブ※1な社会の実現に向けた施策の充実などを図ることが求められています。2024年度に実施する「魔法のプロジェクト」は、インクルーシブ教育※2を正しく理解し、教育現場で実践していただくことを目的に、希望する自治体、教育委員会および学校において、東京大学先端科学技術研究センター寄付研究部門「個別最適な学び研究」のスタッフが、子どもの学びや生活にICT機器を活用するためのレクチャーや講演会、相談会、研究授業などを開催します。また、学習に困難を抱える子どもたちにICT機器を自由に試していただく機会を提供します※3

「魔法のプロジェクト」は、ICTとこれまで培ったノウハウを活用し、インクルーシブな教育の実現に貢献していきます。

募集概要

対象 日本国内の自治体、教育委員会、学校
募集期間 2024年2月1日~4月15日 午後5時
応募方法・詳細 LEARN with ソフトバンク別ウィンドウで開く」のウェブサイトをご覧ください。
選考結果 2024年4月19日までに応募者全員へ通知します。
実践研究期間 2024年5月1日~2025年3月31日

<「LEARN」とは>
東京大学先端科学技術研究センター寄付研究部門「個別最適な学び研究」(ディレクター:中邑賢龍シニアリサーチフェロー)では従来、現代の教育課題を解決するべく実践研究を行っています。社会のシステムが複雑化する中で、子どもたちの周辺のモノやコトはブラックボックス化し、彼らの知識はリアリティーを失っています。また、安全・安心にプログラム化された教育の中で、子どものレジリエンス(困難や逆境を乗り越える力)は低下しています。効率化する社会の中で、集団に馴染めないユニークな子どもたちは排除されがちであり、どんな子どもにも社会が標準的だと考える子どもに近づくように努力が求められます。「LEARN」は、このような課題をピックアップし、未来型のダイバーシティー教育のモデルを提案および実証するプログラムです。そのため「LEARN」の中には、教育関係者を対象とした研修プログラムの他に、さまざまな子どもを対象としたアクティビティー提供型プログラムや、保護者を対象とした子育てプログラムを展開しています。

<「魔法のプロジェクト」とは>
「魔法のプロジェクト」は、特別支援学校や特別支援学級、通常学級に所属する児童・生徒と教員などに、タブレットや人型ロボット「Pepper」※4、スマートスピーカー、電子書籍リーダーなどのICT機器を1年間無償で貸し出して学校や家庭において活用していただき、その実践事例を研究・公開することで、障がい児の学習・生活支援を促進することを目的としています。2009年から開始した「魔法のプロジェクト」では、これまで延べ700校以上に実践研究にご協力いただきました。

  • ※1 個々が持つ多様な要素や属性の違いを互いに認め、共生していくこと。
  • ※2 個別の教育的ニーズのある障がいのある子どもの自立と社会参加を目指す教育。
  • ※3 具体的な実施内容については、ご協力いただく団体と検討します。
  • ※4 社会課題解決支援を目的に、ソフトバンクロボティクス株式会社からこのプロジェクトに無償貸与される人型ロボット「Pepper」を活用します。
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