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東京大学先端科学技術研究センターおよび生産技術研究所、出光興産と、カーボンニュートラル領域における包括連携共同研究を開始

  • 先端研ニュース

2024年4月5日

東京大学先端科学技術研究センター(以下「東大先端研」)および生産技術研究所(以下「東大生研」)と出光興産株式会社は、包括連携研究に関する協定を締結し、4月1日から共同研究を開始しました。本共同研究では、重点課題であるカーボンニュートラル領域における次世代技術の開発に取り組みます。

  • 共同研究キックオフセレモニーにて</br>
左から、東大先端研の杉山正和所長、出光興産の西村公一執行役員、東大生研の年吉洋所長
  • 共同研究キックオフセレモニーにて
    左から、東大先端研の杉山正和所長、出光興産の西村公一執行役員、東大生研の年吉洋所長

東大先端研は理工系の先端技術、社会科学、社会システムなど多様な分野における研究を行い、社会課題の解決に向けた先端科学技術の新領域の開拓および科学技術の発展を目指しています。

東大生研は工学のほぼ全分野を包含する総合工学研究所であり、真理探究を基本としつつ、垣根のない分野横断、実践的な産学連携、社会実装を目指した実学的な研究など、幅広い研究を進めています。

出光興産株式会社はこれまでも、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)のグリーンイノベーション基金事業に採択された「常温、常圧下アンモニア製造技術の開発」など個別テーマにおいて、東京大学と連携してきました。こうした個別テーマの共同研究を継続するとともに、両部局との包括連携協定のもと、より広いテーマを対象に多くの参加者による新たな共同研究を実行していきます。

本共同研究は、幅広い技術を保有する東大先端研と東大生研との連携により、カーボンニュートラル領域における研究活動を加速させ、革新技術の創出を目指すものです。具体的には、新たな社会実装テーマの創出、東大先端研と東大生研の保有技術(二酸化炭素の分離・回収・利用技術など)を活用したテーマ調査、電解合成や蓄電用の次世代電極触媒開発などに関する技術獲得を3年かけて行います。特に、新たな社会実装テーマ創出活動を重要課題と位置づけ、多くの教授陣の知見や技術と出光興産株式会社の保有する技術を融合させ進めていきます。将来的には、電化・電動化やバイオ領域の素材などに関する要素技術開発や、エネルギー・食糧セキュリティーなどの社会課題にも貢献できるテーマにも取り組むことを構想しています。また、出光興産株式会社の研究員との人的交流も行い、人材育成も図っていきます。

  • 包括連携研究メンバーの集合写真
  • 包括連携研究メンバーの集合写真
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