情報デバイス分野の程志賢さんらの論文がOptica Publishing Groupの「Spotlight on Optics」に選出

情報デバイス分野（山下・セット研究室）の程志賢さん（日本学術振興会特別研究員）らの論文が、Optica Publishing Groupの重要論文「Spotlight on Optics」に選出されました。「Spotlight on Optics 」は、Optica Publishing Group（旧OSA、The Optical Society）から2021年に出版された1万本以上の論文のうち、重要な論文100本に与えられるものです。日本の研究機関からは7本、本学からは2本が選出されました。

【受賞論文】
Ultrafast 2 × 2 green micro-LED array for optical wireless communication beyond 5 Gbit/s

【受賞研究について】
この研究は、国立台湾大学 林恭如教授、国立陽明交通大学 郭浩中教授、山下・セット研究室の程志賢さんを中心に進められました。可視光の領域で広帯域かつ波長安定性に優れたマイクロLEDを用いて、毎秒数百ギガビットでのデータ転送レートを達成するなど、広く応用が可能です。本論文では、大電流を注入すると発光効率が低下する、量子閉じ込めシュタルク効果を解消するために用いた2×2マイクロLEDアレイを紹介しています。このデバイスはデジタル変調技術の向上により、毎秒10ギガビットに近いデータ転送レートを達成することが期待されています。

【受賞コメント】
「Spotlight on Optics」に選出されたことを大変嬉しく思います。また、日本と台湾の国際協力のために、林恭如教授と郭浩中教授がこの研究に参加する機会を与えてくださったことにも感謝しています。本研究は、可視光通信に関して重要な結果を示しています。この結果を基に、我々の社会を向上させることが期待される6Gネットワークにおいて、可視光通信が重要な役割を果たすことを期待します。

【論文情報】

https://www.osapublishing.org/spotlight/summary.cfm?id=460138

https://www.osapublishing.org/prj/fulltext.cfm?uri=prj-9-10-2077

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• 左より、林 教授、郭 教授、程 研究員