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令和4年度「東京大学稷門賞」の授賞式が開催されました

  • 受賞

2022年10月14日

寄付などにより本学の発展に大きく貢献した個人、法人などをたたえる東京大学稷門(しょくもん)賞の授賞式が9月27日(火)、東京大学本郷キャンパス内の伊藤国際学術研究センターで行われました。今年度は個人枠で3人、法人・団体の枠では3法人が選ばれました。先端科学技術研究センターに関連する研究では、似鳥昭雄氏と興和株式会社が授賞されました。

本学は、平成14年度から私財の寄付、ボランティア活動及び援助、寄附講座、寄附研究部門などにより、本学の活動の発展に顕著な貢献した個人、法人又は団体に対し、感謝の意を表すため同賞を贈っています。

ニトリホールディングスの代表取締役会長兼CEOである似鳥昭雄氏からは、先端研の中邑賢龍シニアリサーチフェローに対し、「ユニークな子どもに対する教育研究活動の支援」を目的として、令和3年に多額の寄附をいただきました。その一部は令和4年度より「個別最適な学び研究」寄付研究部門の設置・運営に振り替えられています。本研究は、個々の能力や特性にマッチする多様な学びのプログラムを、認知や性格特性的にユニークな子どもたちに提供し、個別最適な学びを実現する新しい教育方法の確立を目指しています。その効果はすでに現れ、今後も継続・波及することが考えられます。

  • ニトリホールディングス代表取締役会長兼CEO似鳥昭雄氏
  • 個人で授賞された似鳥氏(前列中央)

興和株式会社からは、平成15年から令和4年まで20年にわたり、興和基金講座として「システム生物医学分野」「増殖生化学分野」「核内複合体分野」および「がん・代謝プロジェクト」の支援を目的に、多額の寄附をいただきました。本学法人化後の新制度として寄附基金による「教授ポスト」が創設され、「システム生物医学分野」を中心に発足したシステム生物医学ラボラトリーは、研究・教育活動に大きな波及効果をうみ、「生命情報若手アライアンス」として発展しています。また、新型コロナウイルス感染症の対応にもPCR・抗体の臨床研究の中心となり、社会貢献の面でも本学の発展に大きく貢献されています。

  • 興和株式会社
  • 法人として授賞された興和株式会社の三輪代表取締役社長(前列中央)

授賞式では、本学の藤井輝夫総長が受賞者に表彰状を贈呈し、謝辞を述べました。

発達障害を公表している似鳥氏は、「私も子供の頃、ずっと悩んでいた。社会生活ができないとも言われた。学校の教育ではなく、実際に見たり、聞いたり、仕事をしたりする中で、本人の良いところを見つけてほしい。お父さん、お母さんと子供さんが一緒になって活動し、将来の子供のための、明るく夢のあるような道を持ってもらいたい」と支援の理由を語りました。

先端研の児玉龍彦がん・代謝プロジェクトリーダーらと共に新医薬品の研究に取り組んできた興和株式会社の三輪芳弘代表取締役社長は「同プロジェクトの成果としては、非アルコール性脂肪肝炎の治療効果および、肝細胞がんの発生抑制効果を基礎実験で明らかにしていただいたことが挙げられる。今後も継続して、新医薬品の発見を目指したい」と抱負を述べました。

(「芳」は旧漢字、草冠の間が開いている)

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