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佐藤瞭さん(小坂研究室 M2)が日本気象学会2022年度秋季大会松野賞を受賞

  • 受賞

2022年12月1日

2022年11月22日、小坂研究室 修士2年の佐藤瞭さん (理学系研究科地球惑星科学専攻)が日本気象学会2022年度秋季大会において、松野賞を受賞しました。
同賞は、自身で主体的に行い、独創性が高く顕著な成果の得られた研究について、優れた発表をした学生を表彰するものです。

【研究題目】
冬季北太平洋域における大気内部・外部変動のエネルギー論的考察

【受賞した研究について】
地球大気には、テレコネクションという遠く離れた地点同士の気候変数場(風や気温など)が数週間以上の規模で共変動する現象が存在し、時には異常気象を引き起こします。その中には、決まった場所に強い振幅を持って何度も現れる「卓越テレコネクションパターン」が存在し、その卓越性の解明は、数カ月先の天候予測や温暖化した将来の気候変動予測にとって重要です。
本研究では、冬の北太平洋域のテレコネクションに着目し、様々な位置に現れる南北テレコネクションに対して、背景場や短周期擾乱場からのエネルギー変換の効率を評価・比較しました。その結果、よく知られた卓越テレコネクションパターンであるPNAパターンやWP/NPOパターンが、他のテレコネクションと比べエネルギー的に維持されやすい構造を持っているということを明らかにしました。

【受賞のコメント】
この度は、日本気象学会から栄誉ある賞をいただき、誠に光栄でございます。今回このような賞をいただけたのは、日頃から熱心にご指導くださる小坂優先生、中村尚先生を始め、両研究室の研究員の方々、先輩、秘書さん、同期からの多くのサポートがあってこそです。
皆様には、心より感謝申し上げます。本研究は未だ発展途上にあり、さらなる解析・議論を通じて解明していくべきことが多く残されております。本賞受賞を今後の研究への激励だと捉え、今後も自身の研究に励んでまいります。

  • 佐藤 瞭さん
  • 佐藤 瞭さん

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