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中村泰信教授が日本学士院賞を受賞

  • 受賞

2023年3月20日

  • 中村泰信教授

    中村泰信教授

  • 3月13日、量子情報物理工学分野の中村泰信教授が日本学士院賞を受賞しました。 蔡 兆申 理化学研究所量子コンピュータ研究センターチームリーダー・東京理科大学教授との共同受賞になります。同賞は、日本学士院が学術上の優れた業績を顕彰するものです。

    【研究題目】
    超伝導量子ビットとその量子制御に関する先駆的研究(共同研究)

    【受賞理由】
    「0」か「1」を情報の基本単位「ビット」とする従来型コンピュータでは実現が困難な高効率計算の可能性を開拓するために、超伝導回路を用いて、「0」と「1」の任意の重ね合わせ状態を表現できる「量子ビット (qubit)」の動作を1999年に世界に先駆けて実現しました。また、超伝導「量子ビット」を量子的に制御する様々な手法を実証・発展させることで、その後の超伝導量子コンピュータの世界的な研究の進展に対して先駆的な貢献をなすとともに、現在も発展途上にある超伝導量子コンピュータの性能向上や基本課題解決のための研究においても先導的役割を果たしていることなどが評価されました。

    【受賞コメント】
    量子情報科学の発展に貢献できたことを嬉しく思います。多くの共同研究者の方々と研究をサポートしてくださった方々に感謝いたします。量子コンピュータの研究開発はまだ多くのブレークスルーを必要としているので、引き続き注力していく所存です。

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