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エボルタくんと先端研の間柄

  • 先端研ニュース

2010年12月15日

図1

ロボットクリエータの高橋智隆特任准教授がパナソニックと共同開発している、実証ロボット「エボルタ」くん。
これまで乾電池2本でグランドキャニオンの約530mの断崖絶壁を登頂したり(2008年)、ル・マン24時間の耐久レースに挑戦したり(2009年)。そのいずれも大成功を収めてきました(ル・マンはギネス世界記録に認定)。
そして2010年。充電式電池12本を背負ったエボルタくんが新たにチャレンジしたのが東海道五十三次走破でした。
旅のルールは三つ。
1. 充電は1日1回とする
2. 1日、一次(つぎ)以上走る
3. 走行は日中のみ。安全第一。
9月23日に日本橋をスタートし11月22日に京都の三条大橋でゴールをするまで約2ヶ月間、500キロの道のりを身長17cmのエボルタくんは大八車を引いて見事に走り抜けました。高橋先生は見るからにオシャレで都会的な雰囲気。そして産み出されるロボットも、見る人が必ず「かわいい!」と声をあげるほど愛らしいのに、その挑戦はいずれも「体育会系」の厳しいものばかり。でもこのギャップが多くの人を応援しよう、という気持ちにさせるのでしょう。実際、沿道では多くのファンがエボルタくんの挑戦を見守っていました。
さて、今回の課題は距離や期間が長いことに加え、段差や側溝、急な坂道など負担の大きい一般の公道を走るというところにありました。箱根の峠越えは、この挑戦の過酷さを物語ります。そんな厳しい条件下、エボルタくんに微調整を加えながら見事、京都まで導いた高橋先生は先端研では「バリアフリー分野」の研究者で、その視点からさまざまな気付きがあったと言われます。エボルタくんが今回の長い道のりで遭遇したさまざまな""バリア""が、これからの先端研での研究課題になるかもしれません。その成果を楽しみにしたいものです。
※本ページの写真は、パナソニック株式会社様よりご提供いただきました。ありがとうございました。


図2
日本橋でスタートするエボルタくんと高橋先生

図2
がんばった、エボルタくん

図4
箱根の山を登るエボルタくんと高橋先生
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