超高効率太陽電池の日欧共同プロジェクトのキックオフミーティングがスペイン・マドリードで開催
- 先端研ニュース
2011年8月11日
2008年6月、日欧間でのエネルギー技術協力の強化について、日欧閣僚級での政府間合意がなされました。これを受けて、経済産業省およびNEDOと、第7期枠組みプログラム(FP7)を通じ研究開発を推進する欧州委員会(EC)との間で、重点分野における技術協力を推進することとなりました。
その中の太陽光発電分野における技術協力プログラムとして、豊田工業大学山口教授(兼東京大学客員教授)及び東京大学岡田教授が中心となり提案した「次代を担う超高効率集光型太陽光発電の共同研究開発」が採択され、本年6月1日より事業が開始されました。
そのキックオフミーティングが、6月13、14日に、欧州側代表研究機関であるマドリード工科大学において開催され、東京大学からは先端研岡田教授ほかが参加しました。
この会議には、研究参加機関(日本側9機関・欧州側7機関)のほか、NEDOおよび欧州委員会研究総局より総勢30名が出席し、各参加組織・機関によるエネルギー技術開発に係る取組の紹介や、5つのWorking Package(技術課題分野)ごとのターゲット、スケジュールおよび具体的研究内容を議論する専門家ミーティングが行われました。 また、6月13日の夜にはSocial receptionが執り行われ、高橋文明・駐マドリード日本大使をはじめとする来賓の方々より、本プログラムに対する期待が述べられました。
今後、本研究開発は、この会議において双方確認されたスケジュール、研究マイルストーンに則り、その進捗を欧州委員会に報告しつつ進められることになります。また今後、年2回、日本・欧州において研究内容の相互報告を行うこととされており、次回は本年12月3、4日に日本国内(九州地方予定)で開催する予定です。
東大先端研Solar Questで実施する超高効率太陽電池開発の概要を説明する岡田教授
集光モジュール(大学屋上に設置)
Social receptionでの豊田工業大学山口教授
(兼東京大学客員教授)欧州側研究代表者のProf Luque(マドリード工科大)
Social receptionで挨拶する高橋・駐マドリード大使
追尾機能付きの太陽光パネル
(キャンパス構内に設置)