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新エネルギー研究開発拠点「環境エネルギー研究棟」の竣工式を開催しました

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2011年8月25日

産学官で新エネルギー開発に取り組む共同研究施設「環境エネルギー研究棟」の竣工記念式典が8月25日(木)、先端科学技術研究センター(駒場IIキャンパス)で行われ、本学や企業関係者約120名が出席しました。新棟には、低炭素社会の実現に向けて高効率・低コストの太陽光電池開発などを推進するため、JX日鉱日石エネルギー株式会社(東京都)との共同研究施設「ENEOSラボ」やエネルギー・環境分野の瀬川研究室(瀬川浩司教授)など、先端研の新エネルギー関連の研究室などが入居し、先端研と企業の研究者が共同研究を推進する中核施設となることが期待されます。

中野義昭先端研所長は式辞で「3月11日の東日本大震災以降、これまでのエネルギー戦略の抜本的見直しが迫られている。エネルギーの確保の仕方、新技術による革新が今ほど求められているときはない。産学の研究者が共同で顔の見える連携活動を進め、地に足のついた次世代エネルギー技術の開発を進めていきたい」と抱負を述べ、濱田純一総長は「低炭素社会の実現は世界的な課題。各種新エネルギー技術の総合的な研究開発が産業界との強固な連携のもとで進められ、その成果が広く社会に還元されることを大いに期待している」と挨拶しました。

また、木村康JX日鉱日石エネルギー社長は「新エネルギー分野に携わる研究者が、産学官の壁を超えて、国際規模で活動できるこの研究拠点の建設に貢献できたことをうれしく思う。これをきっかけに先端研の方々とますます交流を深め、技術開発に努めてまいりたい」と祝辞を述べました。中野所長、濱田総長、木村社長、文部科学省の澤川和宏学術機関課長、経済産業省の大家利彦産業技術人材企画調整官、NEDOの和坂貞雄理事がテープカットをして竣工を祝い、瀬川教授が新棟の概要を説明しました。

新棟には大学と企業の研究者がより連携を図りやすくするため、「集中研究室」を設置し、情報共有や共同研究を推進します。国家プロジェクトである「革新的な太陽電池の開発」や電力貯蔵デバイス、環境科学に関連する基礎研究など、環境とエネルギーに関する研究を総合的に進めます。さらに、海外の大学・研究機関と協定を結ぶなどして連携を強化、新エネルギー分野の国際研究拠点となることを目指します。
4、5階には、東大先端研内に平成21年に設置された「ENEOSラボ」を拡充、移転。面積は従来の約2倍、常駐するJX研究員も今後増員する予定で、革新的太陽電池や高容量蓄電材料などの研究開発に取り組みます。

新棟は、鉄筋コンクリート7階建てで延床面積は約7124m2。 建設資金の一部を寄付するなどして貢献したJX日鉱日石エネルギーにちなみ、1階のホールは「ENEOSホール」と命名されました。

  • 関係者がテープカットをして竣工を祝った

  • 竣工式で式辞を述べる中野義昭所長

  • 竣工式で挨拶する濱田純一総長

  • 新棟の概要について説明する瀬川浩司教授

  • 環境エネルギー研究棟

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