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先端研の分野横断型プロジェクト「東日本大震災アーカイブプロジェクト」ディスカッション開催

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2015年7月28日

6月27日、14号館先端研カフェにて「東日本大震災アーカイブプロジェクト」ディスカッションが開催されました。本プロジェクトは、東日本大震災に関連する(発災以前も含む)各種の情報の記録・保存・活用を共通コンセプトとして、それを軸に様々な分野の研究者が自由に議論することを活動の中心としています。 今回は、東京大学情報学環の吉見俊哉教授をゲストスピーカーにお迎えし、「震災アーカイブと文化の持続可能性 知識循環型社会と記憶の拠点化」というテーマでお話しいただきました。

さまざまなアーカイブ化プロジェクトに携わる吉見教授から、

  • ネット社会においては情報を単なるフローで終わらせず、蓄積・再活用する仕組みを社会の中に実装していくかが重要。
  • 大学の研究とは、既存のデータや知識を理論と一体化し、新しい価値を生み出す作業。アーカイブのような記録知を活用し、議論や対話の中から新たな価値を生み出すことを大学間連携で行う必要があるのでないか。
  • 災害記録の保存や防災情報の活用体制がバラバラで把握できない現状において、いかに異なる災害経験の情報を共有できる仕組みを作るのか。
  • 米国のIT企業は次の情報世界のフロンティアとしてアーカイブ的な集合知へとシフトしてきている。日本におけるアーキビストの育成とキャリアパスも重要な課題。

など、多くの問題提起を受け、牧原出教授の司会で活発な議論が展開されました。

図1
ディスカッションの様子
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