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藤田敏郎名誉教授 Gordon Research Conference会長を務める

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2018年3月1日

東京大学名誉教授の藤田敏郎先生(臨床エピジェネティクス寄付研究部門)が伝統あるGordon Research Conference (Angiotensin) の会長を務められました。

本年2月18~23日にRenin-Angiotensin-Aldosterone系(レニン-アンギオテンシン系:血圧制御機構の一つ)に関するGordon Research Conferenceが米国ロスアンゼルスにおいて開催され、この方面の研究者が一堂に会して最近の研究成果を発表しました。このConferenceの目的はSeniorの研究者が研究の最近の進歩を紹介することともに、若い研究者に未発表データを発表してもらい、それについて自由な意見交換を行うこと、また、午後の時間にはバスツアーなどが組まれており、老若の研究者が一緒に楽しむ時間があり、交流を深めることにあります。

本会議は1931年に米国で創設されて以来、生物学、化学、物理、工学、生産技術の最先端研究を推進するために支援されてきました。現在では300の分野からなり、国際的なConferenceとして発展しています。演者は男女の差別なく、またマイノリティを入れ人種差別を撤廃することが義務づけられており、アメリカ大統領が誰になろうとも、その姿勢は変わらず受け継がれています。

AngiotensinのGRCは40年前に始まり、これまで会長は米国や欧州の教授が行ってきましたが、今回はアジアの大学に所属する教授が初めて選出され藤田先生が務めました。先端研からは藤田研の河原崎和歌子特任研究員が"Vascular Rho Kinase and RAS in Ageing-Associated Salt-Sensitive Hypertension"、鮎澤信宏特任研究員が"Mineralocorticoid Receptor in Renal Intercalated Cells Mediates Pendrin Regulation by Renin-Angiotensin-Aldosterone System to Maintain Fluid Homeostasis"、森典子特任研究員が"The Central Neural Mechanism of Prenatal Programming and Salt-Sensitive Hypertension"を、それぞれ講演し、この分野における我が国の研究の質の高さを示しました。なお、藤田先生は4年前のGRCではkeynote lectureを行っておられます。最終日の夜には、カリフォルニアワインを酌み交わしながら藤田先生を中心に和やかな雰囲気でお別れパーティを楽しみました。

藤田先生が築かれた人と人の交流の重要性を継承し、さらにオリジナリティに富む研究を発展させることを心に刻みました。

図1
藤田敏郎先生
図2
藤田先生(中央)をはじめとするAngiotensinのメンバー
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