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木下卓巳特任助教が平成30年度科学技術分野の文部科学大臣表彰「若手科学者賞」を受賞

  • 受賞

2018年4月20日

附属産学連携新エネルギー研究施設の木下卓巳特任助教が、平成30年度科学技術分野の文部科学大臣表彰「若手科学者賞」を受賞をされました。 若手科学者賞は、我が国の科学技術分野において、萌芽的な研究、独創的視点に立った研究等、 高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研究者に対し贈られるものです。
表彰式は平成30年4月17日、文部科学省にて行われました。

<受賞した研究について>

【受賞業績名】
スピン反転遷移を利用した広帯域太陽光エネルギー変換の研究

【研究概要】
再生可能エネルギーの利用拡大が求められる中、太陽光エネルギー変換に関する研究が盛んに行われている。太陽光は幅広い帯域に分布しているため、利用帯域の拡大は重要な要素技術の1つとなっている。本研究では、有機系太陽電池でいかに光吸収領域を広げるかという観点で研究に取り組み、近赤外光により電子スピンの向きが変わり発電時のエネルギーロスを大幅に減らすことができる色素を合成した。これを色素増感太陽電池へと適用させることによって可視から近赤外光の広い帯域で効率よく発電させることに初めて成功し、さらにペロブスカイト太陽電池などを用いた有機系多接合太陽電池を構築することにより世界最高水準のエネルギー変換効率を達成した。これらの成果は、各種光エネルギー変換技術への応用や再生可能エネルギーの低コスト化及び利用拡大に繋がると期待される。

<受賞のコメント>
このような栄えある賞を受賞することができ、大変光栄に存じます。これまで研究を支えて下さいましたみなさまに深く感謝いたします。

図1
受賞式での 木下卓巳 特任助教
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