1. ホーム
  2. 研究について
  3. 附属エネルギー国際安全保障機構(国際比較政治変動分野)中井研究室

附属エネルギー国際安全保障機構(国際比較政治変動分野)
中井研究室

総合的な政治意識研究とヨーロッパの国際政治

欧州諸国を中心に、ナショナリズム、選挙、政治的対立に関する分析を行っています。国際政治の流れや社会的変動が与える影響を実証的に解析しています。

ナショナリズムと排外主義の実証研究

ナショナリズムの諸相とその背後にある社会的・政治的動因を、計量的に研究しています。環境保護や「緑」の論理がナショナリズムとどのように結びつき、選挙競争や政治的対立に影響を及ぼすかを国際世論調査から探求したり、排外主義的態度がどのように形成・表現されるのかをサーベイ実験で明らかにしたりする試みです。この研究は、ナショナリズムの多面的かつ複雑な諸相を検証可能な形で捉え、そのインパクトや民主的政策決定との関係を分析するものです。

欧州の政治的対立と民主主義

バルト諸国を含む拡大する欧州連合(EU)の国々で見られる政党政治の変動や民主主義の揺らぎについて、世論調査や事例分析を行っています。それは政治的対立の発生形態や領域を明らかにすることでもあります。また、ロシアとの緊張関係が著しいバルト諸国における社会問題やエネルギー依存が地域政治に与える影響も研究の一環です。この研究は、政党政治と政策実装の理解を通じて、現代政治の複雑さと社会への影響を検証するものです。

  • 経済発展度と環境ナショナリズムの強度

    経済発展度と環境ナショナリズムの強度

  • 選挙活動と反移民感情の変動

    選挙活動と反移民感情の変動

  • 右翼政党の集会の様子

    右翼政党の集会の様子

ミニコラム
高校生の頃、部活のコーチが「英語のenjoy という単語には、おもしろ可笑しいこと以外も含めて、享受するというニュア ンスがある」という旨を話していたことを今でも覚えています。私の場合、研究教育活動のどのフェイズがワクワクするかとい えば、新しいテーマに興味を寄せる過程でそれまでとは世界が違って見えてくる時と、学生との対話の中で関心領域が広がる時です。もちろん、そんな楽しい時間は一瞬の間で、その以外は苦しみの連続です。文献の勉強は終わらず、分析ソフトはエラーを吐き続け、一日机の前にいても一文字も書けず、首のヘルニアに苦しみ、学会パネルに聴衆は来ず、査読には落ち続け、書店に行くたびに終わらない原稿を思い出して動悸がする…等々。それでも論文や書籍として成果を出せたときにはホッとして達成感を感じますし、気が付くと次の研究を始めてしまっています。なんだかんだといって、そのプロセス全体を享受しているのでしょう。

メンバー

  • 中井 遼 教授
  • 専門分野:比較政治学、政治行動論

研究室ホームページ

関連タグ

ページの先頭へ戻る