研究者一覧

- 特任教授Project Professor
- 米田 美佐子YONEDA Misako
- ウイルス医療学 分野
- yone
iis.u-tokyo.ac.jp
- Tel
- 03-5452-6167
- FAX
- 03-5452-6167
略歴
1999年 3月 | 東京大学農学部 獣医学科 卒業 |
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2003年 3月 | 東京大学 農学生命科学研究科 獣医学専攻 博士課程 修了 |
2003年 4月 | 東京大学 医科学研究所 助手 |
2007年 4月 | 東京大学 医科学研究所助教 |
2010年 7月 | 東京大学医科学研究所 准教授 |
2020年 7月 | 東京大学 生産技術研究所 特任教授 |
2024年 4月 | 東京大学 生産技術研究所 特任研究員 |
2024年 9月 | 東京大学先端科学技術研究センター 特任教授 |
研究分野
私は、重篤な病態を引き起こす(-)鎖RNAウイルスについて研究を行っています。ウイルスは元々の感染動物種を超えて新たに別の動物種感染することによって、強い病原性を発揮したり大きな流行を引き起こします。私はこの「動物種を超えた病原性発現メカニズム」に興味を持ち、組換えウイルス作出技術を利用してその解明に取り組んでいます。また、以上の基礎的研究で得られた知見や技術基盤をもとに、近年アジア地域で出現したニパウイルス感染症に対するワクチン開発を行っています。ニパウイルスは、バングラデシュやインドで毎年発生し、致死率は70~90%と非常に強い病原性を示すウイルスです。自然宿主であるオオコウモリでは病気を起こしませんが、それが家畜やヒトへと感染が広がり、強い病原性を示すようになりました。ヨーロッパやアメリカのチームとの大規模な国際共同研究により、もうすぐ臨床試験を開始できる段階まで来ています。また、麻疹ウイルスを用いたガン治療法の開発研究も行っています。これは麻疹ウイルスがある特定の分子を発現しているガンを非常に効率良く殺傷することを見いだしたことから研究を開始しました。これまでに、乳癌、肺がん、大腸がん、膵臓ガンなど幅広いガン種に対し効果を示すことを明らかにしてきました。現在、第1相臨床試験を行っています。
受賞
- 2013年(平成25年度)10月 日本ウイルス学会杉浦奨励賞
- 2008年(平成20年度)4月 文部科学大臣表彰 若手科学者賞
キーワード
モノネガウイルスの病原性発現機構の解析と予防法開発
大学院・専攻
- 医学系研究科 病因・病理学専攻
- 農学生命科学研究科 獣医学専攻