研究者一覧

  • フェローFellow
  • 小泉 英明KOIZUMI Hideaki
  • 先端研フェロー
E-mail
hkoizumircast.u-tokyo.ac.jp

略歴

1971年 6月 東京大学教養学部基礎科学科 卒業
1976年10月 東京大学に博士論文を提出し理学博士
1971年 7月 日製産業株式会社(現 株式会社日立ハイテクノロジーズ)入社
1973年 9月 株式会社日立製作所に転入
1999年 8月 日立製作所基礎研究所所長
2003年10月 日立製作所研究開発本部技師長
2004年 4月 日立製作所フェロー
2015年 5月 公益社団法人 日本工学アカデミー上級副会長
2017年 4月 日立製作所名誉フェロー
2019年 3月 東京大学先端科学技術研究センターフェロー

研究分野

小泉英明氏は、世界初の微量元素の測定手法(1975)や、磁気共鳴断層撮影装置(MRI, 1983)の開発に従事。また、磁気共鳴血管描画法(MRA, 1985)の原理を発見し、実用化した。さらに機能的磁気共鳴描画法(fMRI, 1992)によって、脳科学と教育や、科学と倫理の問題にまで研究対象を広げてきた。すべては「モノづくりが原点」とし、その広がりと奥深さがある。小泉氏はゼーマン効果と呼ばれる原子を磁場に置いて生じる現象を基に、水銀の分析計を開発。さらに多くの種類の微量元素を分析できる「偏光ゼーマン原子吸光光度計」を開発した(2002年の通産省特許制度100周年で日本の代表特許50に選定、2013年に分析機器・科学機器遺産に認定)。関心は医療機器開発を通じて脳科学に移り、さらに人文学・社会科学を含む抽象的な概念に広がった。1995年には、光トポグラフィ法にて、国内外で高い評価を、2003年1月には、1899年に創刊された米国の科学誌「MIT Technology Review」が選出する「2002年世界の四大ブレークスルー技術」に選ばれた。
日立製作所では、技術水準を世界に認知せしめる顕著な業績により、フェローとして処遇。小泉氏はその5人目となった。
日本工学アカデミーの上級副会長・国際委員長として国際的にも活躍している。技術分野並びに国際的な経験と知識は、国際連携と教育研究の活動の発展に多大な寄与をしている。

キーワード

科学技術と倫理

関連情報

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