研究者一覧

  • 教授Professor
  • 関 華奈子SEKI Kanako
  • 宇宙環境・惑星圏科学 分野
E-mail
sekig.ecc.u-tokyo.ac.jp
Tel
03-5452-5455

略歴

1995年 3月 東京大学理学部 卒業
1997年 4月 日本学術振興会特別研究員(DC1)
2000年 3月 東京大学大学院理学系研究科地球惑星物理学専攻博士課程修了、博士(理学)
2000年 4月 日本学術振興会特別研究員(PD)
2002年 3月 名古屋大学太陽地球環境研究所 助教授→准教授(2007年職名変更)
2015年 10月 東京大学大学院理学系研究科地球惑星物理学専攻 教授
2025年 4月 東京大学先端科学技術研究センター 教授

研究分野

~宇宙天気現象の理解を通して人類のフロンティア拡大を支え、ハビタブル惑星成立の必要条件を探る~

●宇宙環境変動を引き起こす(惑星)宇宙天気現象の研究
“宇宙天気”とは、宇宙および地上の技術システムの性能と信頼性に影響を与えたり、人間の生命と健康を危険にさらす可能性のある、変動する太陽表面、宇宙空間、そして惑星圏の状態のことを示しており、宇宙天気現象にはオーロラや宇宙放射線変動が含まれます。プラズマの世界である惑星を取りまく宇宙空間は、惑星がグローバルな固有磁場を持つか否かで様変わりするため、地球から惑星宇宙天気研究への拡張は喫緊の要請です。探査機等による観測と数値実験を組み合わせることにより、惑星まで拡張した宇宙天気現象の理解を目指しています。

●太陽活動が惑星表層環境に与える影響を理解する宇宙気候研究
惑星が地球のように表層に海をたたえたハビタブルな表層環境を保つには大気が必要です。地球型惑星の大気保持条件を理解するための重要課題に、宇宙空間への惑星大気散逸の恒星活動および固有磁場強度依存性があります。私たちはこの課題に、太陽系内の惑星の知見を集約した独自の数値モデル開発と系外惑星への応用により取り組んでいます。

●本格的な火星圏探査に向けて
月から火星へと国際宇宙探査が進む中、我が国でも本格的な火星圏探査が始まりつつあるとともに、民間企業の宇宙探査へ参画の機運が高まっています。NASA等の火星探査に携わってきた火星圏科学の専門家としての知見を活かし、将来の探査計画の立案などにも取り組んでいます。

受賞

  • 2001年 米国地球物理学連合(AGU) 2001 Fred L. Scarf Award
  • 2001年 地球電磁気・地球惑星圏学会(SGEPSS)大林奨励賞
  • 2011年 文部科学大臣表彰若手科学者賞
  • 2016年 NASA(米航空宇宙局) Group Achievement Award
  • 2018年 NASA(米航空宇宙局) Group Achievement Award
  • 2022年 第38回井上学術賞
  • 2024年 NASA(米航空宇宙局) Group Achievement Award
  • 2024年 国際宇宙空間研究委員会(COSPAR) 2024 William Nordberg Medal

キーワード

宇宙天気、宇宙気候、ハビタブル惑星、宇宙環境、大気散逸、オーロラ

大学院・専攻

  • 大学院理学系研究科 地球惑星科学専攻
  • 大学院工学系研究科 先端学際工学専攻

関連情報

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