研究者一覧

  • フェローFellow
  • 謝 尚平XIE Shang-Ping
  • 先端研フェロー

略歴

 
1991年 9月 東北大学大学院理学研究科地球物理学専攻 博士課程修了
1991年 9月 プリンストン大学大気海洋科学プログラム 研究員
1993年 8月 ワシントン大学大気海洋学研究所 研究員
1994年 4月 北海道大学大学院地球環境科学研究科 助教授
1999年10月 ハワイ大学国際太平洋研究センター 准教授・チームリーダー
2002年 8月 ハワイ大学国際太平洋研究センター 教授・チームリーダー
2012年 8月 カリフォルニア大学スクリプス海洋研究所 教授・Roger Revelle Chair in Environmental Science
2016年 7月 東京大学先端科学技術研究センター フェロー
   

研究分野

私の研究の中心は大気海洋相互作用と気候形成・変動・変化におけるその役割の解明にあります。気候システムにおける海洋の重要性は、日射の吸収の大部分が地球表面で起こり、地球表面の70%が海洋であることからも明らかです。大気海洋相互作用の重要性は、エルニーニョ・南方振動現象の自励的な発生、東太平洋や大西洋での熱帯収束帯 (ITCZ) と呼ばれる降雨帯の北半球側への偏りなど気候の多様な側面に現れています。私の研究は、気候の空間構造を何が決めるのか、なぜそれが時間的に変動するのか、卓越する気候変動パターンがどのように形成されるのか、気候はどれだけ予測可能なのか、といった根源的な問いに答えることに貢献します。
私は観測データや海洋モデル・大気モデル・大気海洋結合モデルを用いた診断研究とモデリング研究の両方を行います。地理的には、私は太平洋・大西洋・インド洋の3大海洋全てと、アジア及びアフリカモンスーンを研究対象とします。私達の研究は風-蒸発-海面水温 (WES) フィードバックメカニズムやインド洋コンデンサ効果の定式化、地球温暖化に伴う降水変化分布の"warmer-get-wetter" (より暖かくなるところで降水が増える) の概念の構築、「世界一長い島陰流」(Science誌)の発見を主導しました。WESフィードバックはITCZの北偏や熱帯南北モードに重要です。

キーワード

気候力学、気候変動、地球温暖化、大気海洋相互作用

関連情報

    ページの先頭へ戻る