超域分子機能化学分野 佐々木研究室
分子集合体の構造と機能の相関性を明らかにする
天然では、小さな分子同士が相互作用することで分子集合体(超分子)を形成し、個々の分子の能力を超えた機能を発現します。分子から超分子に変化するにつれて、高度な機能が賦与される集合体は、材料としても大変魅力的です。他方、緻密かつ精巧に形成された分子集合体の構造と機能の相関性に関わる理解は、未だ氷山の一角にすぎません。我々は、分子集合体を扱った研究を行い、学際研究を通して本課題に挑みます。
分子集合体の機能発現の起源を明らかにする
溶液・薄膜・ゲル・固体状態において、分子はそれぞれが異なる振る舞いをします。この特徴を活かして、機能発現する前後の構造の境目と機能発現の駆動力を明らかにするために、様々な機能を持つ分子集合体を設計し、スケール横断型の研究を行います。
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スケールごとに様々な機能を持つ分子集合体の概念図
ミニコラム
私が「研究職は自分にとって天職(かもしれない)」、と思う理由は明白で、「研究は飽きない」の一言に尽きるからです。研究に対する動機は人それぞれ、千差万別ですが、私の場合は「生命数十億年の歴史に挑戦すること、100年後の化学を変える研究をすること」を生涯テーマに掲げて、研究を続けています。数十億年の歴史の中で淘汰されてきた生命のかたちと機能は、緻密かつ精巧に制御されており、その複雑さを帯びた神秘性に魅せられた研究者は数多く、私もその例外ではありません。このような機能の起源を理解したい、というとおこがましいかもしれませんが、自分の研究が少しでも生命数十億年の生命の歴史を紐解くきっかけになれば、100年後の化学は何か変わるかもしれないと信じて、日々研究に向き合っています。私は研究以外に趣味が全くないので、アカデミアとして大学で研究を続ける選択をしたのは、自身の性格上、今のところ正解だったような気がします。
私が「研究職は自分にとって天職(かもしれない)」、と思う理由は明白で、「研究は飽きない」の一言に尽きるからです。研究に対する動機は人それぞれ、千差万別ですが、私の場合は「生命数十億年の歴史に挑戦すること、100年後の化学を変える研究をすること」を生涯テーマに掲げて、研究を続けています。数十億年の歴史の中で淘汰されてきた生命のかたちと機能は、緻密かつ精巧に制御されており、その複雑さを帯びた神秘性に魅せられた研究者は数多く、私もその例外ではありません。このような機能の起源を理解したい、というとおこがましいかもしれませんが、自分の研究が少しでも生命数十億年の生命の歴史を紐解くきっかけになれば、100年後の化学は何か変わるかもしれないと信じて、日々研究に向き合っています。私は研究以外に趣味が全くないので、アカデミアとして大学で研究を続ける選択をしたのは、自身の性格上、今のところ正解だったような気がします。
メンバー
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- 佐々木 由比 講師
専門分野:分子認識
<2024年4月現在>
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