2021年版概要 制作コンセプトとデザインについて
コロナ禍で考えた、“飾れる”パンフレット
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紙のパンフレットって必要?
コロナ以前から、先端研ではオンライン時代のパンフレットのあり方を模索してきました。冊子をもらっても読まない。一方で、紙媒体なら厳選した情報を届けられる。そこで生まれたのが、「紙媒体ならではの良さを生かそう」というコンセプトです。
そしてコロナ禍。対面の機会が制限され、冊子のほとんどがPDFに取って代わられました。手渡しできないこの時期に、PDFを紙媒体と同じように楽しむ方法はないだろうか。その1つの答えが、この「飾れるパンフレット」です。あなたの空間に、日常に、ささやかなアートを届ける気持ちで、多様な研究分野が共存する先端研と同じようにバラバラなテイストのビジュアルを、掲載する情報から発想して制作しました。ぜひ、お好きなページを、お好きなサイズで、お好きな場所にてお楽しみください。
先端研パンフレット(PDFファイル:12.2KB)
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01. 未来への奏
裏面:所長あいさつ、先端研とは
自然を中心とした視座からの科学技術と自然との調和や共存を求めて生まれた「アート」。所内でコンサート開催をはじめとしたアート関連の取り組み、自然をも包括するインクルーシブな科学技術の創造を目指す先端研の未来への奏が、届きますように。
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02. じっと見つめれば、そこに
裏面:先端研の自由なカルチャー
一目ではわからないけど、深く探るとわかるもの - 組織カルチャー。文理融合、個性豊かな研究者が自由に研究を行う先端研のカルチャーと共通するワードを、ステレオグラムに埋め込みました。さて、奥に置かれた言葉は?
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03. 研究者たちのDream History
裏面:先端研の研究領域と研究分野
理工学系から社会科学系、そしてバリアフリーやアートまで、常に新たな研究分野の開拓に挑む先端研に在籍した研究室と在籍期間のデータを元に、研究者たちの夢の軌跡をサンバースト図にしました。事務部の多大な協力なしでは作れなかった一枚です。
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04. そして、うねる流れは変革へ
裏面:プロジェクト(生命・情報科学 若手アライアンス、ROLES)
最先端の実験機器や装置を共有して研究を加速する。アカデミアや専門分野の垣根を取り払い、最新の知見を結集する。そんなつながりが今、そして次世代を変革する大きなうねりになる。オープンラボが生み出す融合やダイナミックな活動のイメージです。
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05. 新しい価値の種をまく
裏面:プロジェクト(ClimCORE、地域共創リビングラボ)
新しい価値はさまざま立場の人たちの協働から生まれます。気象データの整備に始まる自然災害に対する防災・減災、研究推進の知見やネットワークを生かした自治体の課題解決など、新しい価値の可能性を秘めた種をまく場所、そして育てる環境が、ここに。
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06. Your difference makes all the difference.
裏面:プロジェクト(DO-IT Japan、IDEAプロジェクト、LEARN)
バラバラで、それぞれがそれぞれの色を持つ。先端研には、既存の社会からは排除されがちな、障害や病気を持つ人々が柔軟に活躍できる新しい社会モデルを提案・実践するプロジェクトがいくつもあります。ビジュアルはプロジェクトの連携先にご協力いただきました。
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07. 当たり前をクルッ
裏面:プロジェクト(先端アートデザイン、インクルーシブアカデミアプロジェクト)
これまでの当たり前って、本当に当たり前?自然と共存できる科学技術、アートの力、身体的な障害を持つ研究者も活躍できる実験スペースや研究環境。上下の向きを変えても意味を持つビジュアルは、視点を180度転換して物事を見る大切さや面白さを表現しています。
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08. その変化、十人十色、百人百様
裏面:プロジェクト(主な公的プロジェクト)
気象データ、未来の身体、量子コンピュータ、群集制御から次世代生命計測装置、音声教材まで、先端研が受託した大型公的プロジェクトは本当にさまざま。多分野に及ぶ研究テーマが未来を多様に変化させる様子をイメージしていただけるでしょうか?
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09. 我らの仕組みに、歴史あり
裏面:組織運営、外部評価機関、組織内連携
創立当初から一貫して研究と運営の分離を掲げる先端研の組織体制。現在まで引き継がれる「自由で研究に集中できる研究環境」こそが、世の中に風を起こす原動力です。そんな先端研の“設計図” を「重要航空遺産」認定の風洞の設計図で表現しました。
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10. 一緒なら、もっと飛べる
裏面:国際連携、自治体連携、教育連携
協定締結後こそ連携の本領発揮。現地でのサテライトオフィスを開設したり、自治体と連携して産業創出のチャレンジを加速させたり。シンプルなビジュアルで、先端研ならではの連携が躍動的に展開される様子をストレートに描きました。
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11. 13号館分解図
裏面:データで見る先端研(財務状況、人員構成)
外部資金比率や特任教員比率の高さ、そして少数の事務職員での運営。先端研を構成するデータという要素から、先端研の象徴でもある13号館の分解図という表現に辿り着きました。書き起こしイラストのコンセプトは「ちょっとポップなエッシャー」。
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12. 世界の知に支えられて
裏面:先端研フェロー
先端研の研究活動に国際的な広がりをもたらす「フェロー」。深い知見と顕著な実績を持つ世界の研究者たちが先端研をガッチリと支える様子をメタファーで表現しました。実は、フレームに入れると、このまま飾るより映えるんです。
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13. そのとき、何を見たい?
裏面:教育(先端学際工学専攻、先端教育アウトリーチラボ)
先端研には東大附置研究所で唯一大学院の専攻(博士課程)があり、2021年度からは教育現場と教育プログラムを共創するアウトリーチラボが発足しました。教育は、未来で目にする景色の選択肢を広げます。ビジュアルのインスピレーションは、4号館の窓です。
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14. そうです、好きです、○○○
裏面:先端研へのアクセス情報
今回のパンフレットは、プリントして飾ってもらうことが最大のよろこびです。何か書き込めるようにすれば、手軽に飾ってもらえるのでは?We Love ________ ♡ ぜひ、お好きなもの・コトを、直筆でどうぞ。
先端研パンフレット2021年度版(概要)
企画制作:広報・情報室
CD+PL+CW:山田 東子(広報・情報室)
DR:渡辺 勇生(株式会社トライス)
AD:澤田 俊輔(株式会社common graphic)
D:工藤 みなみ(株式会社common graphic)
先端研パンフレット (PDFファイル:12.2MB)