3次元フォトニック結晶の新たな可能性

フォトニック結晶は、電子の流れを制御できる半導体と同様に、光に対するエネルギーギャップによって光を操作することのできるナノ構造をもつ人工光学材料です。一般に、3次元フォトニック結晶を十分に機能させるためには、ある程度の厚みが必要であると考えられています。

今回、東京大学、電気通信大学、京都工芸繊維大学、オランダ・トゥエンテ大学の研究者らによる研究チームは、3次元フォトニックバンドギャップ結晶が、比較的薄いものであっても光の流れを強力に制御できる可能性があることを見出しました。

本研究成果は、小型の光回路、薄膜太陽電池等の様々な光エレクトロニクスの設計に貢献するものと期待されます。

本研究成果はアメリカ物理学会誌Physical Review Bに掲載されました。

論文情報

Reflectivity of three-dimensional GaAs photonic band-gap crystals of finite thickness Physical Review B

Takeyoshi Tajiri, Shun Takahashi, Cornelis A. M. Harteveld, Yasuhiko Arakawa, Satoshi Iwamoto, and Willem L. Vos

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