令和5年度工学系研究科先端学際工学専攻秋季入学式を挙行
- 先端研ニュース
2023年10月31日
10月2日(月)、ENEOSホールで令和5年度工学系研究科先端学際工学専攻秋季入学式が、ハイブリッド形式で挙行されました。
最初に常務委員の原田達也教授から挨拶があり、続けて先端研の杉山正和所長から祝辞が贈られました。
杉山所長は、ゲノムの塩基配列について、当初は役に立たないと見なされていた領域が、実は遺伝子に関する大切な情報を含んでいたという話に触れ、「一見、不要に思えるものでも見捨ててはいけない。科学や私たちの発想がもっと進めば、不必要に思える情報も非常に重要であることが証明されるかもしれない」と話しました。また、ゲノムは体格や性格を形成する本質的な情報である一方、事前に決まっていない人間同士の関わりや、学問の相互作用といった予測不可能なつながりが進歩には不可欠であると述べました。最後に、先端学際工学専攻は異分野や異なる世代間の関わりが活発であり、ぜひ交流を広げるようにと新入生たちにメッセージを送りました。(原文英語)
常務委員の原田教授
祝辞を述べる杉山所長