令和6年度工学系研究科先端学際工学専攻秋季入学式を挙行
- 先端研ニュース
2024年10月8日
10月1日(月)、ENEOSホールで令和6年度工学系研究科先端学際工学専攻秋季入学式が対面とオンラインのハイブリッドにて行われました。はじめに副常務委員の角野浩史教授より祝辞が述べられました。
角野教授は、社会の持続可能な発展には革新的な思考と学際的な連携が重要と話し、自身の地球化学の研究を例に挙げ、自然災害の理解と軽減に多様な科学的アプローチがどのように貢献するかを説明しました。角野教授は、学生たちに、先端学際工学専攻が提供するすべての学術的リソースを最大限に活かしてイノベーションを育み、好奇心、弾力性、協調性を発揮して学業に励むよう促しました。
続いて先端科学技術研究センター(先端研)の杉山正和所長からも祝辞が贈られました。杉山所長は、環境や生物多様性の維持など、複雑でグローバルな問題に取り組むための学際的研究の意義について語りました。人工知能は、ある問いに答えるために既存の知識を表面的にまとめ上げる能力において人間を凌駕しつつあるが、既知の情報の枠を越えたアイデアを出すことはできないことを指摘したうえで、AIを効率化のツールとして活用しながら、AIでは得られない深い洞察や新たな発見をもたらすために人間同士のリアルなつながりを育むことに重点を置くよう新入生たちにアドバイスしました。また、今日の複雑な問題に対処する革新的な解決方法を開発するためには、多様な学問分野を幅広く網羅し、全体的な視点で考えることが大切だと話し、祝辞を締めくくりました。
(両祝辞:原文英語)
祝辞を述べる角野浩史教授
祝辞を贈る杉山正和所長・教授