3月22日　第8回先端研セキュリティ・セミナー特別講演会・レセプションを開催

3月22日に、グローバルセキュリティ・宗教分野は、イスラエルの内政と外交に関する特別講演会を開催しました。日本のイスラエル政治研究の第一人者である池田明史・東洋英和女学院大学学長をお招きして、「イスラエルの政治と安全保障」と題した講演会を開催しました。

池内恵教授による趣旨説明・講師紹介に続き、池田学長は講演で、イスラエルの建国以来の歴史を、イスラエルのおかれた特有の安全保障環境と、その建国の理念に基づく軍制、および戦略体系の変化から、明解かつ詳細な図式を提示して描きました。

この特別講演会は2018年度に発足した「先端研セキュリティ・セミナー」の年度末の特別回として、例外的・試験的に日本語で開催されました。東京大学駒場IIキャンパスのエネオス・ホールを会場に、イスラエルに関与する企業や研究機関、外交・報道関係者、日イスラエル友好親善に関わる団体等の会員などに対して、社会科学的な現状分析の基礎知識・情報を提供することを趣旨に開催した本講演会は、参加者が合計100名を超える盛況となり、イスラエルに関する日本での関心の高まり、基礎的な研究成果に基づく知見の需要を明らかにするものとなりました。

講演終了後にはエネオス・ホールに付属した控えの間にて簡易なレセプションが開催され、名刺交換と議論が会場の各地で活発に行われました。イスラエルへの投資や参入を考える企業や法律家・会計士、中東に展開するNGO、関係官庁・法人などから実務家・研究者が集まり、イスラエル大使館の経済公使や書記官を含む在京大使館からの参加者を交えて、国際情勢・安全保障をめぐる情報交換とネットワーキングの舞台としての先端研の有効性を示しました。