鈴木俊貴准教授が「書店員が選ぶノンフィクション大賞」2025を受賞
- 受賞
2025年10月23日
丸善ジュンク堂書店各店および日本全国の書店員が、対象期間中に発行されたノンフィクションのなかで最も「売りたい」と思う作品を選ぶ「書店員が選ぶノンフィクション大賞」に、動物言語学分野の鈴木俊貴准教授の著書、『僕には鳥の言葉がわかる』(小学館)が決まりました。
大賞受賞を記念して11月17日(月)に受賞記念トークイベントが開催されます。
【受賞コメント】
「どうして鳥たちは、こんなにいろんな声を出すのだろう?」――今からちょうど20年前、そんな素朴な疑問から、僕の研究は始まりました。朝から夕まで森のなかで、鳥たちを夢中で追いかける日々。観察と思索を繰り返し、時には実験によって確かめながら、自分なりの方法で研究を進めてきました。そしてたどり着いたのは、鳥たちの驚くべき言葉の世界。シジュウカラの鳴き声の一つひとつには意味があり、かれらはそれらを組み合わせて「文」をつくることまでできるのです。古代ギリシャ時代から現代まで、言葉を持つのは人間だけだと信じられてきました。しかし、シジュウカラたちは、それよりはるか昔から、かれら自身の言葉を操り、生き抜いてきたのです。どんなに身近な自然のなかにも、まだ僕たちの知らない世界が、きっと色鮮やかに広がっているはずです。本書が、そんな世界への扉を開くきっかけとなれば嬉しいです。

- 鈴木俊貴准教授
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