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山下雄史特任准教授らの論文が日本化学会第94号のBCSJ賞を受賞

  • 受賞

2021年12月10日

Md. Iqbal Mahmood氏(研究当時:ニュートリオミクス・腫瘍学分野 特任研究員、現:名古屋大学大学院理学研究科)と山下雄史特任准教授(ニュートリオミクス・腫瘍学分野)による研究成果が、日本化学会のBCSJ賞を受賞しました。BCSJ賞は、日本化学会、日本化学会欧文誌(BCSJ、Bulletin of the Chemical Society of Japan)に掲載された論文の中で、その号における最も優秀な論文に与えられるものです。

【受賞論文】
Influence of Lipid Bilayer on the GPCR Structure: Comparison of All-Atom Lipid Force Fields

【受賞研究について】
近年、計算機の進歩により、分子動力学シミュレーションはタンパク質機能を研究する強力なツールとなってきた。本研究では、生体膜中のタンパクの分子動力学シミュレーションを実施する際、膜の力場の微妙な違いがタンパク質の振る舞いに大きな影響を与えることを見出した。これは、タンパク質の繊細な性質を示すだけでなく、考えられていた以上に丁寧な膜モデル構築が必要であることを示すものである。

【受賞コメント】
長い間かかった研究成果がようやく論文になって安堵していましたところに、受賞のお知らせをいただき嬉しく思っています。この研究成果は、これからの分子動力学シミュレーション技術の発展を考えるととても重要な示唆を与えるものですので、その成果を認めていただけたのだと思います。この研究成果に基づき、今後も緻密で精度の高い技術を作り、タンパク質機能の未知のメカニズムを解き明かしていきたいと思います。

【論文情報】
https://www.journal.csj.jp/journal/bcsj別ウィンドウで開く
https://doi.org/10.1246/bcsj.20210244別ウィンドウで開く

Mahmood氏と山下雄史先生
Mahmood氏(左)山下雄史特任准教授(右)

脂質二重膜中のアドレナリン受容体のMDシミュレーション
脂質二重膜中のアドレナリン受容体のMDシミュレーション
©2021公益社団法人日本化学会

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