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エマニュエル駐日米国大使の講演会を実施

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2023年5月24日

2023年3月27日(月)、東京大学先端科学技術研究センター(以下、先端研)ルール形成戦略分野・経済安全保障プログラムは、米国のラーム・エマニュエル駐日大使をお招きし、駒場IIキャンパスのENEOSホールで講演会を実施しました。参加者は100人を超え、エマニュエル氏の基調講演、先端研ルール形成戦略分野の井形彬特任講師との対談、参加者とのQ&Aセッションという順に講演会は進行しました。

エマニュエル氏は、米国下院議員、オバマ政権下の大統領首席補佐官、シカゴ市長を歴任し、2021年から駐日米国大使を務めています。

本講演会では、先端研の杉山正和所長によるウェルカムスピーチののち、エマニュエル氏による基調講演を行いました。エマニュエル氏は経済的威圧について自身がまとめたレポートの内容に触れつつ、COVID-19、中国による威圧、ロシアによるウクライナ侵攻が国際関係の現状を大きく揺るがすものであること、中国を中心とする経済的威圧に対しては共同防衛していく必要性があることなどを訴えました。

その後、参加者からのQ&Aを交えながら井形特任講師との対談を実施しました。内容は経済安全保障の話題にとどまらず、シカゴ市長を務めたエマニュエル氏のリーダーシップ観、日本の国内問題に対する見方、民主主義の尊さなど参加者からは幅広い質問が相次ぎ、双方向の議論が展開されました。

本シンポジウムで議論された内容は、主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)で発表された経済的威圧に関する新たな枠組にも色濃く反映されています。

先端研ルール形成戦略分野・経済安全保障プログラムは、近年重要性を増す経済安全保障分野について、先端的な政策研究を進めております。より一層進化を続ける科学技術分野と、より一層緊迫度合いを増す国際政治分野を、いかに調和させるか。両者が両輪となってよりよい社会を目指すべく、解決策を模索しています。

本プログラムは、今後も経済安全保障を主題とする同様のイベントを通して、未来を見据えた社会との対話を形成してまいります。

(東京大学先端科学技術研究センタールール形成戦略分野 特任講師 井形 彬)

  • 井形特任講師(左)とエマニュエル駐日米国大使
  • 井形特任講師(左)とエマニュエル駐日米国大使

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講演会の様子及びダイジェストは以下の動画よりご覧いただけます。

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