オープンラボ・プロジェクト
本プロジェクトは、2001年8月~2006年3月末までの「科学技術振興調整費戦略的研究拠点『人間と社会に向かう先端科学技術オープンラボ』計画」において積極的に推進されたものです。
オープンラボ・プロジェクトは流動性、学際性、国際性、公開性をより一層推進するために、従来の大部門制に代わって先端研の組織のあり方を変えていく先導的な試みです。その概要は、国内外の独創的な研究者を任期付きで招聘し、学際性が高く社会からのニーズの大きい環境問題、高度情報化、バリアフリー、知識マネジメント等の先導的な研究テーマに取り組みます。領域別に研究のコンセプトとして以下の3つが挙げられます。先端研は従来の大部門制から、このオープンラボ・プロジェクトを基盤とする組織に変身し、より社会との接点を拡張しようとしています。
1.環境共生と高度情報化を前提とした「快適、安心で安全な生活圏」建設のための科学技術
- ナノ光電子デバイスに関する研究
- フォトニックネットワークデバイスに関する研究
- ディペンダブルシステム/ネットワークに関する研究
- 先端まちづくりに関する研究
- メガシティにおけるオキシダントの光化学的制御戦略に関する研究
- アジア・エコデザイン戦略に関する研究
- 日欧ケミカルナノテクノロジーに関する研究
- 環境低負荷型マグネシウム/ガラス同時リサイクルプロセスの構築に関する研究
2.膨大化する知識情報、感性情報を活用し、「活力ある経済・社会システム」実現のための科学技術
- 次世代知的財産戦略研究ユニットの構築に関する研究
- 知識創造活用サイクルの変革に関する研究
- 大学による新産業創造:ナショナル・イノベーション・システムに関する研究
- 経済革新の源泉と展望に関する研究
- 先端科学技術研究戦略
3.社会的受容と相互作用しつつ、人間の身体・感覚機能の拡大を目指す「人間理解」の科学技術
- システム生物医学
- 人間本位の情報応用バリアフリー空間の構築に関する研究
- 五感情報通信に関する研究
- 新規核酸材料の開発に関する研究
- 生体-機械系の融合による人間の身体・感覚機能の拡張と制御に関する研究
- ヒューマン・モデルの構築とそのリハビリ医療・外科手術補助への応用に関する研究