研究者一覧
- 准教授Associate Professor
- 松久 直司MATSUHISA Naoji
- 極小デバイス理工学 分野
略歴
2017年 3月 | 東京大学大学院工学系研究科電気系工学専攻 博士課程 |
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2017年 5月 | シンガポール 南洋理工大学材料工学科 リサーチフェロー |
2019年 4月 | アメリカ合衆国 スタンフォード大学化学工学科 ポスドク研究員 |
2020年 4月 | 慶應義塾大学理工学部電気情報工学科 専任講師 |
2020年12月 | 科学技術振興機構 さきがけ研究員(兼任、~2024年3月) |
2022年 4月 | 東京大学生産技術研究所情報・エレクトロニクス系部門 准教授(兼務) |
2022年 4月 | 慶應義塾大学大学院理工学研究科総合デザイン工学専攻 客員准教授 (兼任、~2024年3月) |
2023年 4月 | 東京大学先端科学技術研究センター 准教授 |
研究分野
柔らかいナノ電子材料を用いたインタラクティブデバイス
金属ナノワイヤ、共役高分子、カーボンナノチューブなどのナノ電子材料は、従来のシリコンなどの電子材料にはない高い柔軟性を示します。この柔らかいナノ電子材料を用いれば、同様に柔らかい我々生体と高い親和性を示す電子デバイスを製造することができます。例えば、皮膚と一体化するようなコンピュータインターフェース、生体信号を高精度で長期間計測可能なヘルスケアセンサ、ロボット用の電子人工皮膚を実現することができます。研究室では新規な柔らかい材料の開発からデバイス評価、さらに応用探索まで、一気通貫で推し進めています。柔らかいぬいぐるみのように親しみを感じやすい、人間生活に馴染むインタラクティブなエレクトロニクスの実現を目指します。
主な研究テーマは以下の通りである。
- 伸縮性電子材料の作製と評価
- 伸縮性半導体デバイスの作製と評価
- 超柔軟電子材料を用いた新規センサの開発
- 超柔軟電子材料を用いた新規ディスプレイの開発
- 応用探索(ウェアラブルデバイス、ヒューマンコンピュータインターフェース、生体計測など)
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印刷できる伸縮性導体。元の長さの5倍に伸ばしても高い導電性を示す。
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ワイヤレス伸縮性センサー・ディスプレイシステム。高周波ダイオード、液体金属アンテナ、カーボンナノチューブセンサー、導電性ポリマーディスプレイから構成される。
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皮膚と一体化する超柔軟ディスプレイ。
受賞
- 2012年 3月 東京大学工学部電気電子工学科 優秀卒業論文賞
- 2014年 3月 東京大学大学院工学系研究科電気系工学専攻 優秀修士論文賞
- 2015年10月 経済産業省 Innovative Technologies 2015
- 2015年10月 Innovative Technologies 2015審査員特別賞”Human” (ダブル受賞)
- 2015年10月 Innovative Technologies 2015審査員特別賞”Industry” (ダブル受賞)
- 2016年 9月 2016 International Conference on Flexible and Printed Electronics, Student Poster Award
- 2017年 3月 東京大学大学院工学系研究科電気系工学専攻 優秀博士論文賞
- 2019年 2月 井上科学振興財団 井上研究奨励賞
- 2021年 3月 電気通信普及財団 テレコムシステム技術賞奨励賞
- 2021年 4月 公益財団法人花王芸術・科学財団 花王科学奨励賞
- 2021年 5月 船井情報科学振興財団 船井研究奨励賞(受賞者代表挨拶)
- 2021年 6月 一般財団法人安藤研究所 安藤博記念学術奨励賞
- 2022年 4月 山上の光賞事務局 山上の光賞(35歳以下の部 研究者部門)
- 2022年 6月 日本応用物理学会 講演奨励賞
- 2022年 6月 MIT Technology Review Innovators Under 35 Global
- 2023年 3月 電気通信普及財団 テレコムシステム技術賞
キーワード
ストレッチャブルエレクトロニクス、ウェアラブルデバイス、電子人工皮膚、ヒューマンコンピュータインターフェース
大学院・専攻
- 工学系研究科電気系工学専攻
- 工学系研究科先端学際工学専攻