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極小デバイス理工学分野 岩本・松久研究室

フォトニックナノ構造やナノサイズ電子材料が可能にする革新的デバイス・システム技術の実現を目指して:物理、材料からデバイス、システムまで

ナノフォトニクスとトポロジカル波動工学

フォトニック結晶とは光の波長程度の屈折率周期構造をもつ人工光学材料で、それを利用することで従来の材料では困難であった様々な光制御技術や特異な光学現象などの実現が可能となります。我々は、フォトニック結晶などのフォトニックナノ構造を用いた光および光と物質の相互作用の制御の物理を究めるとともに、その光デバイスや量子デバイスへの応用を目指した研究を進めています。また、ダイヤモンドや酸化ガリウムなどのワイドバンドギャップ材料を用いたナノフォトニクス技術の開拓にも野心的に取り組んでいます。さらに、トポロジーの概念を用いて光や音波、弾性波の新たな制御とそれを応用した新規デバイスの実現を目指したトポロジカル波動工学の研究も進めています。

柔らかいナノ電子材料を用いたインタラクティブデバイス(松久研)

金属ナノワイヤ、共役高分子、カーボンナノチューブなどのナノ電子材料は、従来のシリコンなどの電子材料にはない高い柔軟性を示します。この柔らかいナノ電子材料を用いれば、同様に柔らかい我々生体と高い親和性を示す電子デバイスを製造することができます。例えば、皮膚と一体化するようなコンピュータインターフェースや、生体信号を高精度で長期間計測可能なヘルスケアセンサを実現することができます。研究室では新規な柔らかい材料の開発からデバイス評価、さらに応用探索まで、一気通貫で推し進めています。柔らかいぬいぐるみのように親しみを感じやすい、人間生活に馴染むインタラクティブなエレクトロニクスの実現を目指しています。

  • 半導体フォトニック結晶

    半導体フォトニック結晶

  • トポロジーの概念を用いた光や弾性波の制御

    トポロジーの概念を用いた光や弾性波の制御

  • 無線給電可能な柔らかいセンサ・ディスプレイシステム

    無線給電可能な柔らかいセンサ・ディスプレイシステム

ミニコラム
楽しく研究する秘訣の一つはオンとオフのメリハリをつけること。どんなに忙しくても、ほぼ毎週末、サウナでリフレッシュしています。最初は仕事のことを考えていますが、やがて忘れてしまいます。でも、そんなときに研究のアイデアが思い浮かんだりするものです。それを聞かされる研究室のメンバーはいつも困ってるかもしれません。なんせ、「やっぱりダメか」がほとんどですから。でも、中にはうまく発展したものもありますよ。(岩本)

面白く尖った研究をするためには、研究に関わる人の種類と数の積を最大化することが重要だと思っています。そのためにSNS(ぜひフォローしてください。X, Instagram:@naoji_tokyo) やアウトリーチ活動などでの情報発信や、わかりやすく興味を持ってもらえるように伝えることが重要だと思っています。多様な研究者が集まる先端研はそのためにも最適な環境です。(松久)

メンバー

  • 岩本 敏
  • 専門分野:量子ナノフォトニクス、トポロジカル波動工学

  • 松久 直司
  • 専門分野:インタラクティブ電子デバイス

  • 神野 莉衣奈
  • 専門分野:超ワイドバンドギャップ半導体、結晶工学

  • 石田 悟己
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