研究者一覧

  • 特任准教授Project Associate Professor
  • 光野 秀文MITSUNO Hidefumi
  • 社会連携研究部門 昆虫制御空間デザイン
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略歴

     
2007年 6月 東京大学先端科学技術研究センター 特任研究員
2009年 3月 京都大学大学院農学研究科応用生物科学専攻昆虫生理学分野博士後期課程 修了 博士(農学)取得
2013年 11月 東京大学先端科学技術研究センター 特任助教
2016年 5月 東京大学先端科学技術研究センター 助教
2020年 7月 東京大学先端科学技術研究センター 特任准教授

研究分野

昆虫は、時々刻々と変化する環境情報を鋭敏に検知し、その環境に適応した行動を示します。そのため、昆虫は環境中のさまざまな化学物質(匂い物質)を高感度、選択的、かつリアルタイムに検出できる嗅覚を備えています。このような昆虫の優れた嗅覚のしくみを理解して活用することにより、現在の社会課題の解決に貢献できる実用的な匂いバイオセンサの開発を目指しています。

1)昆虫の嗅覚のしくみの理解
昆虫は雌雄個体間の交信に用いる性フェロモンやその他の一般的な匂い物質(一般臭)を検出する受容体を備えていますが、これらの受容体がもつ分子認識機構、高感度な匂い検出機構、多成分で構成される複合臭の識別機構など、未だ解明されていない部分が残されています。我々の研究グループでは、さまざまな昆虫種から嗅覚受容体を同定し、高感度な匂い検出機構を解明するとともに、それらの応答特性を解析することで、昆虫が環境から匂い情報を取得するしくみの解明を進めています。また、嗅覚受容体の応答特性の情報をもとに、フェロモンブレンドなどの複合臭を識別するしくみの解明を進めています。

2)昆虫の嗅覚を活用した匂いバイオセンサの開発とその実用化
飲食料の品質管理、環境モニタリングといった生活の質の向上から安全危機管理にいたる多様な社会的ニーズに対応するために、さまざまな匂い物質を高感度で検出する技術が求められています。我々の研究グループでは、遺伝子工学技術により、昆虫の嗅覚受容体の機能を培養細胞やカイコガで再構築することに成功しました。これらの手法を活用して、匂い情報を蛍光変化として可視化する「センサ細胞」、匂い源を検出して探索する「センサ昆虫」の開発を進めています。また、嗅覚受容体の応答特性データベースを構築して活用することにより、用途に合わせて所望の匂いを高感度に検出する匂いバイオセンサの開発とその実用化を進めています。

キーワード

昆虫生理学、遺伝子工学、嗅覚、バイオセンサ、嗅覚受容体、培養細胞

大学院・専攻

  • 工学系研究科 先端学際工学専攻

関連情報

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