研究者一覧

- 特任講師Project Lecturer
- 都築 怜理TSUZUKI Satori
- 数理創発システム 分野
略歴
2011年 3月 | 東京工業大学 理学部 物理学科 卒業 |
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2013年 3月 | 東京工業大学 大学院総合理工学研究科 創造エネルギー専攻 修士課程 修了 |
2014年 4月 | 日本学術振興会 DC2 特別研究員 |
2016年 3月 | 東京工業大学 大学院総合理工学研究科 創造エネルギー専攻 博士課程 修了 |
2016年 4月 | 日本学術振興会 PD 特別研究員 |
2017年 7月 | 東京大学先端科学技術研究センター 特任助教 |
2020年 4月 | 日本学術振興会 海外特別研究員 |
2021年 4月 | 東京大学先端科学技術研究センター 特任講師 |
研究分野
皆さんは「計算科学」がどのような分野かご存じですか?もし数学者が「さまざまな非線形の物理現象のなかに共通の数理を見いだすことができ、そのいくつかは偏微分方程式で記述できる」と言えば、これはその通りだと思うでしょう。計算科学者も数学者と同様ですが、我々計算科学者はさらにそれらの数理を具体化(離散形式に再定式化)してコンピューターに解かせることを考えます。このとき、物理・社会システムから要所のみを抽出して解くこともあれば、スーパーコンピュータを用いて系を構成する原子や分子のミクロな挙動まで忠実に再現して直接計算することもあります。対象とするシステムにおける法則を見いだしてモデル化し、シミュレーションを実現するための数理的あるいは計算上のアルゴリズムの開発に取り組み、高品位な可視化技術とデータ科学および数理解析スキルを駆使して、学問的な真理の追求および社会的意義の大きな問題の解決に挑戦するのが計算科学者の使命です。このような計算科学分野において、「粒子法」と呼ばれる数値流体力学における計算モデルの構築と応用を専門としています。数学と理工学、コンピューター科学の重複領域として存在する計算科学には、多様な応用分野の課題を解決する可能性が秘められています。純粋学問的な探求心を礎に据えつつ、学際的な研究による実社会への還元と新時代の「ワクワク」を創出できるよう取り組んで参りたいと思います。
受賞
- 2017年6月 グラフィックス・アワードMSC特別賞, 日本計算工学会・第22回計算工学講演会
- 2017年6月 グラフィックス・アワード優秀賞, 日本計算工学会・第22回計算工学講演会
- 2016年3月 Best Student Paper Award, International Conference on Violent Flows 2016
- 2015年6月 グラフィックス・アワードVisual Computing賞, 日本計算工学会・第20回計算工学講演会
- 2015年3月 最優秀論文賞, 情報処理学会・2015年ハイパフォーマンスコンピューティングと計算科学シンポジウム
- 2015年3月 IEEE Computer Society Japan Chapter 優秀若手研究賞, 情報処理学会
- 2014年12月 ベストCFDグラフィックス・アワード動画部門第1位, 第28回数値流体シンポジウム
- 2014年6月 ベストグラフィクスアワード最優秀賞, 日本計算工学会・第19回計算工学講演会
- 2014年5月 若手優秀講演フェロー賞, 日本機械学会・計算力学部門
- 2012年10月 コンピュータサイエンス領域奨励賞, 情報処理学会
キーワード
計算科学、数値流体力学、数理物理学、大規模粒子シミュレーション