研究者一覧

  • 特任准教授Project Associate Professor
  • 吉村 有司YOSHIMURA Yuji
  • 社会連携研究部門 市民共創型スマートシティ

略歴

2005年 4月 バルセロナ都市生態学庁
2009年 4月 カタルーニャ先進交通センター
2016年11月 ポンペウ・ファブラ大学情報通信工学部博士課程修了
2017年 3月 マサチューセッツ工科大学、建築・都市計画学部 ポストドクトラル・フェロー
2018年 1月 マサチューセッツ工科大学、建築・都市計画学部 ポストドクトラル・フェロー/アソシエイト
2019年 6月 東京大学先端科学技術研究センター特任研究員
2019年 7月 東京大学先端科学技術研究センター特任准教授

研究分野

情報ネットワークとその周辺技術の発展は、我々の都市とその創り方、デザインの仕方を根底から変えようとしています。街なかに埋め込まれたセンサーから様々なデータが集められ、機械学習などを通してパターンを抽出、その結果を建築やまちづくりへ活用していこうという動きです。アーバン・サイエンス(Urban Science)というこの新しい領域の可能性と限界を探りつつ、市民生活の質の向上をテーマに研究を進めています。

具体的に取り組んでいるテーマは:

1) 博物館・美術館とビックデータ
博物館や美術館を訪れる来館者の行動をビックデータとして取得・分析し、博物館体験の質の向上を目指しています。

2) 歩行者空間化とビックデータ
自動運転技術の進展などにより都市インフラが革新されようとしているなか、歩行者中心の「まちづくり」が求められています。エビデンス・ベースの歩行者空間のプランニング手法や、その効果測定手法の研究などを行なっています。

3) デジタルテクノロジーと都市理論
AIやビックデータを用いた実践と並行し、デジタルテクノロジー時代における都市理論を研究しています。

これら3つの研究を軸としながら、我々建築家にとって科学とはなにかという大きな問いを探求します。

図1
図1 左:ルーヴル美術館内におけるBluetoothセンサーの位置関係と、各作品間の来館者の移動量、右上、右中:サモトラケのニケ周辺で来館者が引き起こす混雑状況、右下:モナリザ周辺で来館者が引き起こす混雑状況
図2
図2 左:グラシア地区歩行者空間計画(バルセロナ市役所出版)、右上:歩行者空間化前の状況、右下:歩行者空間化後の状況
図3
図3:歩行者空間計画の社会実験(スーパーブロックプロジェクト、バルセロナ)。このプロジェクトの為に様々なセンサーからデータが集められ、エビデンスに基づいた「まちづくり」が行われている。

キーワード

建築、まちづくり、人工知能、ビックデータ、博物館・美術館、来館者研究

関連情報

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