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情報生体工学分野 富井研究室

生体計測と情報工学の融合で人に寄り添う医療技術を実現する

心電図解析による心臓疾患の診断・治療技術

高齢化に伴って増加を続ける心臓疾患の診断・治療において、心電図検査はますますその重要性を増しています。私達は心臓の数値シミュレーションとAI技術を組み合わせることで、エキスパートの読影を再現し、また複雑な心電図を解釈する、高度な心電図解析技術を研究しています。これにより、医療現場の負担を軽減しつつ、心臓疾患の精密治療の実現を目指しています。

患者・医療従事者にやさしいフレキシブル超音波イメージング

非侵襲で簡便に生体の断層像を撮影できる超音波イメージングは、現代の医療には欠かせない計測技術です。一方で超音波画像の読影と、それに応じた適切なプローブ操作には熟練が必要で、人手不足が懸念されています。私達はウェアラブルデバイスの製造技術と超音波信号のパターン認識技術を組み合わせることで、だれもが簡単に使えるフレキシブル超音波イメージング技術の実現を目指す研究に取り組んでいます。

柔軟組織を適切に操作する外科手術支援ロボット

患者の負担を軽減する低侵襲手術において、精密な術具操作を実現する手術ロボットが注目を集めています。私達は手術ロボットによる、より安全かつ効果的な外科手術の実現を目指して、柔軟に変形する生体組織の状態を把握し、組織に適切な操作を加える自動化技術を研究しています。

  • (1) 心電図に基づく興奮可視化AI

    (1) 心電図に基づく興奮可視化AI

  • (2) フレキシブル超音波プローブ

    (2) フレキシブル超音波プローブ

  • (3) 柔軟組織の自動操作ロボット

    (3) 柔軟組織の自動操作ロボット

ミニコラム
研究をしていると、オリジナリティの壁にぶつかる事があります。学生さんの中には、たまに「なにかオリジナリティのあるアイデアを提案しなければ」と、一種の強迫観念のように感じてしまう人がいますが、そういう急拵えのアイデアは大概うまくいかず、しかもそこで気持ちがめげてしまいます。一方で私は相当にしつこい性格なのかなと思います。研究はそもそもうまくいかないことがスタート地点で、そこで誰よりもしつこく考え、問題の構造を深く理解したときに、おのずとオリジナリティの高い解決案が見えてくるものではないかと思っています。うまく行かない結果にたどりついたらしめたもの。アイデアを提案することは一旦忘れて、難解なパズルに挑むような気持ちで取り組めたら、研究を楽しめるのではないかと思います。

メンバー

  • 富井 直輝
  • 専門分野:生体医工学

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